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清武が先制点演出もC大阪はドロー、「勝利に値するチームはなかった」

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[8.13 J1第21節 C大阪1-1G大阪 長居]

 3万7172人の観衆を集めた白熱の大阪ダービーは1-1の痛み分けに終わった。これでリーグ戦の大阪ダービーでは03年7月13日の勝利を最後に11戦勝利なし(2分9敗)となったセレッソ大阪だが、クラブによるとクルピ監督は「今日の結果は前後半の試合内容を反映したものだった。一言で言えば、勝利に値するチームはなかった」と、引き分けという結果を受け入れていた。

 前半はピンチの連続だった。しかし、そのたびにGKキム・ジンヒョンが好セーブを連発。前半7分、CKからDF山口智のヘディングシュートを鋭い反応で弾くと、同14分にもFWラフィーニャの強烈なシュートをかき出した。

 指揮官も「勇気を持って素晴らしいセービングを何度も見せてくれた」と称えた守護神は前々節・鹿島戦(1-3)で痛恨のミスを連発し、敗戦の“戦犯”となってしまった。しかし前節・川崎F戦(2-1)では18本のシュートを浴びながら再三のビッグセーブで最少失点に食い止め、勝利に貢献。ミスを引きずることなく、2試合連続で好守を連発した韓国代表GKをクルピ監督は「彼はこの2試合で代表のGKとはどうあるべきかという姿勢、心構えを見せてくれていると思う。その点で私はジンヒョンのプレーぶりを心から称えたい」と絶賛した。

 そんな守護神の奮闘に応えたい攻撃陣は後半26分から新外国人FWファビオ・ロペスが1トップに入り、1点を狙う。すると同31分、右サイドでボールを持ったMFキム・ボギョンからMF清武弘嗣、MF倉田秋と細かくパスをつなぎ、最後はキム・ボギョンが左足で先制点。ところが、その3分後にセットプレーの流れから同点ゴールを許し、逃げ切ることはできなかった。

 A代表デビューを果たした10日の韓国戦で2アシストを記録した清武を中心に後半は何度もチャンスをつくっていただけに、悔しい引き分け。それでも、ボーフムに移籍したMF乾貴士の穴を感じさせない活躍を見せる清武について指揮官は「一言で言うと、エクセレント。非常に素晴らしかった。今日の試合を決めるであろうというシーンには必ず清武がかかわっていた。そこが清武の素晴らしい部分。2つ先、3つ先のプレーが読める選手であることを証明した」と手放しで称えていた。

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