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小野、高原、高木で3発も清水は引き分け、今季2度目の連勝ならず

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[8.20 J1第22節 清水3-3C大阪 アウスタ]

 清水エスパルスはFW高原直泰の執念の同点弾でC大阪と3-3で引き分けた。前節の大宮戦(3-0)に続いての連勝はならなかったが、2戦連続2得点と攻撃陣は好調を維持している。

 清水はDF村松大輔が出場停止となったものの、DF辻尾真二が出場停止明けで先発に復帰。新戦力のDFカルフィン・ヨン・アピンが中盤でJ初先発でデビューを果たし、MF枝村匠馬とボランチを務めた。

 前半8分、FW大前元紀の右クロスにMF小野伸二が頭で合わせて先制点。強く叩き込んだボールはゴール前でワンバウンドするとゴールネットへ吸い込まれた。その後は得点は動かずに時間は経過。前半を1-0で折り返した。

 試合が大きく動き出したのは後半31分からだった。後半31分にPA内へ抜け出してきたFW播戸竜二をDFボスナーがPA内で倒してしまい、PKを献上。これを播戸に自ら決められ、1-1に追いつかれた。試合後にアフシン・ゴトビ監督が「PKでの失点のあとに集中力を失ってしまった」と悔やんだように、失点からわずか1分後に早くも失点を喫した。右サイドを押し込まれ、クロスを上げられる。播戸にヘディングシュートを決められて1-2と逆転されてしまった。

 1点のビハインドにも今季2度目の連勝を目指す清水の選手たちは、諦めることなく攻め続ける。すると、後半35分にFW高木俊幸が同点弾。左サイドでパスを受けたDF太田宏介からマイナスのパスを受けると、右足を一閃。低い弾道のシュートをゴール左へ突き刺した。今季東京Vから加入した高木のJ1初ゴールで2-2に追いついた。そのまま逃げ切りたいところだったが、後半42分に3度目の失点。PA内で崩されて、最後は播戸に決められた。

 それでも、そのまま試合は終了かと思われた後半44分に大前の左クロスにファーサイドに高原が飛び込む。頭で合わせてフリーで叩き込むと3-3の同点に追いつくシュートを決めた。5分間のロスタイムでも決着はつかずに試合は終了。勝ち点1を分け合った。

 試合後のテレビインタビューでゴトビ監督は「前半は持ち味を出して、エスパルスらしい戦いをできていたが失点のあとに集中力を失ってしまった。レフェリーがフェアじゃなかった」と厳しい口調で話していた。

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