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川崎Fは今季最多の6失点でクラブワーストの5連敗

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[8.20 J1第22節 G大阪6-3川崎F 万博]

 川崎フロンターレはG大阪に3-6の大敗でクラブワースト記録となる5連敗を喫した。0-2から一度は逆転に成功したものの、その後に4失点。退場者を出し、終始押し込まれると今季最多の6失点で試合を終えた。

 前半17分、28分と立て続けに失点。2点を追う展開となった。しかし同30分に、今節が5戦ぶりの先発復帰となったFW矢島卓郎が仕事を果たした。MF中村憲剛のパスに左サイドへ抜け出したFWジュニーニョが中央へ折り返す。最後は矢島が右足でシュートを決めた。矢島の今季6点目でまずは1点を返した。

 さらに前半40分、右サイドのスローインからゴールライン際で粘ったジュニーニョが中村へパス。中村が左足で放ったシュートはゴールネットへ突き刺さった。一気に同点に追いついた。川崎Fの勢いは衰えない。前半終了間際のロスタイム3分、MF山瀬功治がPA外左から豪快に右足を一閃。鮮やかなミドルシュートを決めて、3-2の逆転に成功し、前半を折り返した。

 良い流れで迎えた後半だったが、リードは長く続かなかった。後半開始直後のワンプレー。ロングボールにPA内へ飛び出したFW平井将生と空中戦で競り合ったDF實藤友紀が2枚目の警告を受けて退場。これで与えたPKをFWラフィーニャに決められて、3-3に追いつかれた。

 10人になった川崎Fは矢島の1トップへ変更。MF柴崎晃誠を左SBに下げ、山瀬がボランチに入った。その後はG大阪に主導権を握られ、チャンスをつくることはできない。中盤で起点となっていた柴崎がボールを触れることができずに押し込まれる時間が続く。同6分には、この状況を打開しようとメンバーを交代し、MF楠神順平に代えて、DF薗田淳を投入。薗田がSBに回り、柴崎が再び中盤へ上がった。しかし、流れを変えることはできない。後半33分にMF明神智和に勝ち越しゴールを許すと、同43分、ロスタイム2分にも失点。終わってみれば3-6の大敗となってしまった。

 試合後のテレビインタビューで相馬直樹監督は「チーム状況として勝ちは欲しい試合だった。だが選手たちは点を取りに行く姿勢を見せてくれた。あとは最後までやりきる自信をもっとつけるだけ」と前を向いた。しかし現状はクラブワーストの5連敗。ついに順位も8位から11位へ落とした。今後は名古屋、柏と上位陣との対戦が続くが早い段階で浮上のきっかけをつかみたい。

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