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“駒野シフト”に封じられた駒野「切り替えていく行かない」

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[8.27 J1第24節 大宮2-0磐田 NACK]

 09年5月9日に勝って以来、5試合勝利なしと苦手の大宮に対し、またしても黒星を喫したジュビロ磐田。14日の柏戦に6-1で勝利したのを最後に白星から見放されたイレブンは、ただただ唇を噛み締めた。勝てないだけではなく、ここ3試合は前節・仙台戦のオウンゴールによる1得点のみ。深刻な決定力不足に陥っているのが何より問題だ。

「苦手意識はないが、相手にうまく起点をつくられて、セカンドボールを拾えなかった。数的優位はつくれていたけど、それをうまく利用することができなかった」。駒野友一はうなだれた。

 大宮の“駒野封じ込め作戦”にはまっての敗戦だった。大宮は右SBの駒野を抑えるため、 金英權を左SBに起用。前半こそ高い位置でプレーできていた駒野だが、後半はどんどん押し込まれ、攻撃の起点になることができなかった。「次は(清水との)ダービーなので、切り替えていくしかない」と声を振り絞るしかなかった。

 29日からはW杯アジア3次予選(9月2日北朝鮮戦、6日ウズベキスタン戦)に向けた日本代表合宿が始まる。駒野にとっては自身3大会連続のW杯出場を懸けた大事な予選だ。出場が見込まれるのはチームとは逆の左SB。「8月の韓国戦のときは2、3日しか練習できなかったが、今回は時間があるので、しっかり思い出してやりたい」と意気込みは強い。岡田ジャパン時代の09年6月のウズベキスタン戦にも出場しているサイドバックの職人は「あのときとはまた違う戦いになる」と気を引き締めていた。

(取材・文 矢内由美子)

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