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広島は途中出場の背番号10が決勝点、4試合ぶりの勝ち点3

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[8.27 J1第24節 広島1-0新潟 広島ビ]

 サンフレッチェ広島は途中出場のMFムジリが出場から2分後に値千金の決勝点を決め、1-0で競り勝った。4試合ぶりの勝ち点3を手にし、頭部の負傷から戦列に戻ったDF水本裕貴にとっても復帰3戦目で初の無失点&勝利となった。

「鹿島戦(0-2)、浦和戦(1-1)といい試合をしながら勝てない試合が続いていた。今日はどうしても勝ちたかった。チャンスも数多くつくり、勝利に値する試合だったと思う」。ペトロヴィッチ監督が試合後のインタビューで振り返ったとおり、終始、試合の主導権を握った。

 3試合ぶりに先発復帰した日本代表FW李忠成が再三、ゴールを襲う。前半13分、PA内左で鋭い切り返しから左足を振り抜くと、シュートはクロスバーを直撃。同19分にも決定的なシュートを放ったが、GKの好セーブに阻まれた。

 最近3試合でわずか1得点と決定力不足に苦しむ中、この日もあと一歩のところでゴールが遠い。後半19分にはMF中島浩司からパスを受けた李の左足ミドルが再びクロスバーに弾かれ、嫌な雰囲気がスタジアムを包んだ。

 そんな空気を一掃したのが途中出場の背番号10だった。後半34分、FW佐藤寿人に代わってムジリがピッチに入ると、その2分後だ。PA手前でパスを受け、左に右に切り返して最後は右足を一閃。鋭い振りから放たれたミドルシュートがゴール左上に突き刺さり、決勝点となった。

 ムジリは「3試合勝利から遠ざかっていて、だれもが勝利がほしい試合だった。その期待に応えることができてよかった。ゴールできたのはうれしいが、一番重要なのはチームが勝ったこと」と強調。上位戦線に踏みとどまるためにも、価値ある勝利となったのは間違いない。

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