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柏木「ホンディー(本田)に勝っているのは運動量」

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 FW本田圭佑(CSKAモスクワ)とMF中村憲剛(川崎F)というトップ下の2人が負傷離脱。非公開で行われたゲーム形式の練習でトップ下に入ったMF柏木陽介(浦和)が本田の代役として先発出場する可能性がさらに高まった。

「どうなるかは分からないけど、準備はしている。出ても出られなくても、日本のためにやることを考えている」

 慎重な言葉選びは前日とさほど変わらない。ただ、「だれが出ても変わらない強さを見せるためには、出たら自分らしくやっていくことが大事。踊らないようにしたい。ここは浦和のホームでもあり、日本のホームでもある。日本の勝利のために全力を尽くすことが大事」というコメントからは、2日に埼玉スタジアムのピッチに立っているイメージを持っていることが伝わる。

 一つ年上の本田には実績で大きく水をあけられているが、すべてにおいてかなわないと思っているわけではない。

「僕がホンディー(本田)に勝っているのは運動量だけ。僕にはホンディーみたいなプレーはできないけど、自分の良さを出して貢献したい。運動量を多くして、その中でチームの流れを良くしたいし、チームが勝つために全力でやることが僕のやるべきことだと思っている」

 この言葉通り、浦和で見せる人一倍の運動量が柏木を支えているのだ。加えて、守りを固めてくることが予想される北朝鮮に対して有効なのがミドルシュート。今季は3得点だが、最近はミドルシュートの精度が高くなっており、狙い澄ましたコントロールショットは常に相手にとっては脅威だ。7月27日のモンテディオ山形戦ではプロ初となる直接FKも決めており、セットプレーのキッカーとしても本田と同じ期待を担うことができる。

 北朝鮮とはU-20日本代表時代に対戦したことがある。当時のチームメートには内田篤人や香川真司がいた。「あのころはむしろ僕が中心選手でやらせてもらっていたのに、追い抜かれてしまって悔しい思いもしている。今回、同じピッチでやれればうれしい」

 実力者2人の離脱による緊急事態。「出たら緊張すると思うけど、とにかく自信を持ってやることが大事。出たらゴールやアシストに一つは絡みたい」と満を持していた。

(取材・文 矢内由美子)

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