beacon

8/31A代表練習後の選手コメント

このエントリーをはてなブックマークに追加
 W杯アジア3次予選・北朝鮮戦(埼玉)に向けて埼玉合宿中の日本代表は31日、合宿3日目の練習を行った。日本サッカー協会は同日、FW本田圭佑(CSKAモスクワ)が右ひざ半月板損傷、MF中村憲剛(川崎F)が右足親指付け根ひびのため日本代表チームを離脱すると発表した。
以下、練習後の選手コメント

●FW香川真司(ドルトムント)
―非公開練習で確認したことは?
「(練習終盤は大雨が降り)この雨だったから最後はサッカーにならなくて、雨がたまるとやりにくい。試合でもこんな雨が降ったら相当大変になる」
―本田の離脱が決まったが?
「そうなんですか? しょうがないというか、残念ですけど、残ったメンバーでしっかり結果を出さないといけない。(本田)圭佑が抜けて痛いところはあるけど、しっかり切り替えてやりたい」
―トップ下で出る可能性もある?
「分からないですね」
―アジア杯のこともあるし、本田の気持ちはよく分かるのでは?
「自分も(アジア杯で)ケガを経験しているし、圭佑も悔しいと思う。今いるメンバーでしっかり結果を残してやるしかない」
―本田がいないことで意識することは変わる?
「圭佑はキープ力があるけど、出ないからといって自分のやることは変わらない。どのポジションで出ても、みんなとイメージを共有して、連係、コミュニケーションを取りたい」
―代表とクラブで、トップ下の役割に違いはあるか?
「そこは意識してない。こっちでも自由にできると思う」
―試合当日も大雨の可能性がある。
「今日みたいだと視界も見えないし、最悪の場合、ピッチにも水がたまる。サッカーじゃないというか、難しい試合になる。でも結果だけを求めてしっかりやっていきたい」

●FW岡崎慎司(シュツットガルト)
―離脱者が2人出たが?
「いろんなアクシデントがあるけど、自分たちは成長する過程にいるし、逆に成長するきっかけになる。W杯予選ならなおさら大事にしたい。結果だけでなく、内容にもこだわりたい」
―本田とは話した?
「あいつも『内容を上げていかないと、この先、W杯では勝てない』と言っていた。それに単純に『勝ってほしい』とも言ってました」

●FW清武弘嗣(C大阪)
―2人が離脱したが?
「全員で戦ってしっかりやりたい。自分がカバーできることはしっかりやりたい。結果を出さないといけない。しっかり勝って次の試合につなげたい」
―北朝鮮のイメージは?
「守備がしっかりしている。どう崩すか」
―出場するチャンスが高まっているが?
「チャンスがあればやりたい。それは監督が決めること。ゴールを決めたいし、ゴールに絡むプレーをしたい」
―今日の練習でトップ下でのプレーは?
「(トップ下は)ない。与えられたポジションをしっかりやりたい」

●FW原口元気(浦和)
―柏木が先発するかも?
「(柏木)陽介くんはすごい調子もいいので、だれが出るか分からないけど、だれが出てもレベルが高いので負けないようにしっかり準備したい」
―香川がトップ下なら原口が左サイドということもありそうだが?
「しっかりイメージして、イメージと体と、しっかり準備しないと舞い上がってしまうので、大舞台なのでちゃんと準備しないといけないと思います。これからイメージをつくっていきますが、まずは体の準備をしっかりしたい」
―ザッケローニ監督の戦術のサイドはまず開いてから中に入ってくるが?
「頭では理解しているのですが、体を動かすと難しい部分がまだあるので、より一層そこをイメージしておかないと、訳分からないプレーをしていまう恐れがあるので、しっかり準備したいです。レッズともU-22とも動き方は違いますね。求められているところが違う。ゴールを奪うまでの課程の部分。中でプレーすることも求められていると思うけど、場合によっては自分の良さであるサイドから1対1で仕掛けるということがあると思うので、そこも出せたらいいと自分では思っています。でも基本は監督に言われたことをしっかりやることです」
―出るとしたら埼スタでのデビューになるが?
「出たら一番いいデビューになると思います」
―長谷部については?
「もちろん目標にしていた選手でもあるし、ユースのころの主力選手なので、やっと一緒にプレーできるなと思います」
―接点はなかった?
「長谷部さんが寮でご飯を食べていて、僕が寮に住んでいたので、しゃべったことはないですけど、長谷部さんが飯食ってる、みたいに見ていました。今回もあまりしゃべっていないですね」

●MF柏木陽介(浦和)
―本田と中村が離脱したが?
「どうなるか分からないけど、出られる準備はしておきたい。あまり意識はしていないけど、いい準備をしたい」
―今日の練習は?
「ゲーム形式でやって、自分のプレーを確認することができた。自分が出たらどういうプレーをするか。いいイメージを持ちながら練習できている」
―出るとしたらホームの利点があるが?
「浦和のホームであり、日本のホームである。自分が出て日本の勝利に貢献できるかが一番大事。出ても出なくても、日本のために全力を尽くす」
―2人の離脱で緊迫感は? 出場チャンスは広がるのでは?
「俺がホンディー(本田)に勝っているのは運動量だけ。他は勝っていない。自分に出番が来たときには、ホンディーみたいにはできないけど、自分の良さを出して貢献していければいい。踊らないように、自分らしく運動量を多くして、その中でチームの流れを良くすることが大事。チームが勝つために全力でやるということが僕のやらなきゃいけないこと。その中でもちろんゴールとかアシストにつながるプレーを一回はしたい。初戦に勝って勢いづけるというのもある。出たらちょっと緊張するだろうけど、こんなありがたいチャンスはなかなかない。チャンスをモノにしていきたい」
―日本の層の厚さを示すべき試合でもある。
「そうだと思う。だれが出ても変わらないような試合をするためにも、自分が出たら自分らしくやっていく。こういう状況でも、だれが出ても変わらないというところを見せようとするのもレベルアップにつながる」
―U-20日本代表で対戦したとき以来の北朝鮮戦になる。
「あのときの相手は若い世代で強かった印象だけど、今は日本の方が強い。ただ、油断したらやられる。初戦だし、集中して気を引き締めてやっていきたい。出ている人も出ていない人も全部が一つになったら勝てると思う」
―相手は引いてくる可能性が高い?
「全然予想はつかないけど、自分が出たときにどういうプレーをするか、イメージしながら準備している。最初に出なくても途中から出る可能性もある」
―危機感は?
「俺はギリギリのところで代表に入っている。ギリギリのところに常にいる。だから、チャンスをもらえて結果を出せれば残っていくきっかけになると思う」
―内田も香川も「ユースからやっているから陽介とは慣れている」と話していたが?
「U-20のときは俺の方がむしろ中心でやらせてもらって、その中で抜かれていったので悔しい思いもある。ピッチで一緒にできればうれしい」
―ミドルシュートの精度が上がっている。引いた相手なら有効だが?
「浦和では遠目からしか打っていないけど、今回は出るとしたらトップ下だと思う。シュートは自信を持って打てるかどうかが大切。FKもチャンスがあれば蹴りたい」

●MF長谷部誠(ボルフスブルク)
「昨日も話した通り、一番つらいのは(本田)圭佑。アイツができないと言っているということは、相当悪いということ。俺らはその分、しっかりとやるだけ」
―本田には会った?
「思ったより明るく振る舞っていた。とにかくアイツらしいといえばアイツらしく。最後までいろいろ指示してました。『どんどんいけよ』と。やたら上から目線でしたけど(笑)」
―どんなことを指示していた?
「細かい戦術のことは言えないが、そういうことも言っていた」
―長谷部選手にも上から目線?
「いつも僕にも上から目線なんでね(笑)」
―どのタイミングで話したか?
「昼飯を食ったときに、ちょうど隣の席だった」
―自身は本田不在を受けて、どうプレーするか?
「自分がやることは変わらない。トップ下でだれがプレーするか。その選手によって活かし方も変わるので、しっかりやっていきたい」
―長谷部選手がトップ下の可能性は?
「それはないでしょ」

●MF遠藤保仁(G大阪)
「初戦の入り方というのは毎回どういう大会でもリーグ戦でも普段の試合よりも硬さがある。最初のワンプレーを大切にしていきたい」
―試合の入り方で心がけることは?
「できれば早い時間帯に点を取りたい。もし、取れなくても、相手に日本は怖いなという印象を与えたい」

●DF内田篤人(シャルケ04)
「選手がいないだとか、みんな言ってますけど、大丈夫です。(代わりの選手が)同じプレーをするわけじゃない。互いがいいプレーをして補っていければいい」

●DF槙野智章(ケルン)
―離脱者が2人出たが?
「今の代表はだれが出ても劣ることはない。代わりに出る選手は違うものを持っているし、またいい味を出せると思う」
―トップ下の2人がいなくなった。
「代わりに入る選手にとってはチャンスだし、チームとしてマイナスになるようではW杯予選は勝ち抜けない。自分たちにとってはいい刺激になる。トップ下ではいろんな候補の名前が挙がっているけど、なぜか俺の名前が挙がらない(笑)。代わりに入る選手には(本田)圭佑や(中村)憲剛さんのプレーはできない。違う味を付け加えていければ」

●GK川島永嗣(リールス)
「チームの中心になるような選手が離脱したということは、チームにとっていいニュースではない。(ただ)ベストではない中でも予選をやっていかないといけない。出ていなかった選手にとってはチャンスだと思う。(出場機会の少なかった選手は)自信を持ってプレーすることが大事。彼らが力を発揮できるような状態にすること」
―スタートとなる試合だが?
「いいスタートをしないといけないという気持ちがある。アジア杯の経験を活かしていければいい。みんな意識は高い。(自分は)後ろからサポートできればいい」
―ともに海外に出た鄭大世どちらがより成長したか分かる。
「こういう形で元チームメイトと戦うことができるのは素晴らしいことだと思うけど、これは親善試合でもないし、成長したという力を確かめ合うために戦うわけではない。結果を出すこと、ゴールを守るだけ」
―天候も心配だが?
「どのような天候でもしっかり準備することが大事。(今日も厚い雲に覆われているが)ベルギーはいつもこんな感じなので。いい準備をして、自分たちが対応できたらいい」
―北朝鮮と初戦で戦うのは特別か?
「W杯予選の初戦というのはどの試合でも難しい試合になる。どこが相手でもいい形でやりたい」

(取材・文 西山紘平、矢内由美子、吉田太郎、片岡涼)

▼関連リンク
ブラジルW杯アジア3次予選特集

TOP