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草津が前湘南コンビの活躍などで徳島の首位浮上をストップ!

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[8.31 J2第4節 草津2-0徳島 正田スタ]

 ザスパ草津が徳島の首位再浮上を防いだ。徳島は首位のF東京と同じ勝ち点41で2位。10位の鳥栖に勝って5試合ぶりの首位浮上を目指していたが、草津がホームで返り討ちにした。

 この日は怪我で戦線離脱していた元日本代表MF戸田和幸が開幕戦以来の先発復帰を果たした。ベテランが中盤で声を張り上げて鼓舞し、FWラフィーニャがG大阪に移籍して以降、2トップを組んでるFWリンコンとFWアレックスのブラジル人コンビを中心に、草津が主導権を握った。

 そして前半29分、草津が“帰ってきた新助っ人”の移籍後初ゴールで先制に成功した。左サイドから右に大きくサイドチェンジし、PA右付近でDF古林将太が受ける。少し中にドリブルで持ち込んだあと、中央にいたMF小林竜樹にラストパス。小林はダイレクトで左足を一閃し、ゴール左に突き刺した。

 小林は2009年夏から同シーズンの終わりまで、湘南から草津にレンタル移籍。その間、10試合5得点と“救世主的な活躍”を見せた。2010年は湘南に復帰したが、1年で戦力外に。今夏、急きょ古巣に戻ってきた。試合後のインタビューで小林は「2年前に一緒にやっていたので、慣れるのは早かったけど、なかなかゴールが入らなかったので、こういう形で点が取れて良かった」と笑顔を見せた。

 くしくも、アシストした古林も昨年までは湘南に在籍し、今季はレンタルで草津に加入している。まさに“湘南コンビ”の活躍でゴールを奪い、勢いに乗った。その後もリンコンを中心に主導権を奪い、どちらが下位かわからないような試合を展開した。

 そして後半16分、アレックスが貴重な追加点を奪った。カウンターの縦パス一本で攻め込み、リンコンがPA正面でシュート。そのこぼれ球を相棒が押し込み2-0とした。試合はそのまま危なげ無く、草津が逃げ切った。

 勝ち点を32に伸ばし、暫定9位になった草津。副島博志監督は「先制して、理想的な2点目も取れて、完封勝ちとあってほんと良かった。中3日の試合だったが、タフにやり遂げた」と喜び、「J2は混戦が続いている。我々はサッカーの精度を上げて上に食らいつきたい」とさらなる高みを見据えていた。

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