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6戦ぶり復帰の前田V弾、磐田が静岡ダービー制す

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[9・10 J1第25節 磐田2-1清水 エコパ]

 左もも肉離れから6試合ぶりに復帰したFW前田遼一が決勝ゴール。ジュビロ磐田に静岡ダービー勝利をもたらした。

 前田の不在期間中は1勝1分3敗。一時6位にまで順位を上げていたチームは10位にまで後退していた。だが、W杯予選の中断期間に居残りでシュート練習に励むなど、しっかりと調整してきたエースはゴールで「違い」を示し、チームの悪い流れを1試合で断ち切った。

 1-0の後半17分、前田は左サイドを駆け上がったMF山田大記のラストパスに反応。ディフェンスラインとGKとの間に出された完ぺきな“お膳立て”を冷静に右足でゴールへ沈めて2点差へ突き放す。7月17日の浦和戦以来となるゴールを決めた前田は試合後のインタビューで「(山田のパスが完ぺきで)合わせるだけでよかった」。前半は決定機をミスする場面もあったが、しっかりとゴールを決めて勝利に貢献。柳下正明監督が「チームのリズム、テンポを変えられる選手」と評するストライカーは豊富な運動量でも存在感を放った。そして首位・ケネディ(名古屋)と勝ち点5差の3年連続得点王へ向けては「1試合1試合コツコツ点を取る」と誓っていた。

 またW杯アジア3次予選日本代表からチームに復帰したばかりのSB駒野友一が、前半終了間際にゴール正面左寄りの位置から右足FKをねじ込む先制ゴール。W杯予選の日本代表予備登録メンバーに名を連ねている新人MF山田が先制FKにつながるドリブル突破と決勝アシストと大活躍した。

 加えて前節今季初出場したMF西紀寛が早速初先発を果たし、U-22日本代表FW山崎亮平も甲状腺機能亢進症(バセドー病)から復帰後最長の74分間プレー。上向きのチームは今後もエースのゴールとともに勝ち点を積み重ねていく。

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