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ハーフナーの追撃弾及ばず…甲府は連敗で残留圏まで勝ち点7差のまま

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[9.11 J1第25節 甲府1-2仙台 中銀スタ]

 日本代表FWハーフナー・マイクの2戦連発弾も及ばなかった。ヴァンフォーレ甲府は2連敗で3試合白星なし(1分2敗)。15位大宮も敗れたため残留圏までの勝ち点差は7のまま、シーズンは残り9試合となった。

「DFラインの背後をうまく取っていこうと思ったが、相手は4人のDFラインにギャップができず、背後を取れなかった。チェンジサイドができればよかったが、攻め急いでしまった」。佐久間悟監督は試合後のインタビューで唇をかむ。流れのいい時間帯もあったが、前節終了時点で今季わずか21失点とリーグ最少の堅守を誇る仙台の壁に跳ね返された。

 前半13分、DF吉田豊の右クロスをハーフナーが落とし、MF井澤惇がPA外から右足を振り抜くもゴール上へ。同29分にはMFパウリーニョの絶妙なスルーパスからハーフナーがPA内左に抜け出すと、鋭い切り返しでDFをかわし、右足でシュートを狙ったが、枠を捉え切れなかった。

 J1残留のためにホームで是が非でも勝ち点3が欲しい状況の中、徐々に前がかりになると、後半10分、34分に失点。0-2と追い込まれた。後半36分にはDF市川大祐の右クロスを相手GKがファンブル。こぼれ球を拾おうとしたMF養父雄仁がGKに後方から倒され、PKを獲得した。しかし、パウリーニョのキックはGK林卓人にセーブされ、絶好機を逃してしまう。

 それでも、このプレーで獲得したCKから1点を返した。MF片桐淳至の左CKをファーサイドのハーフナーがDFに競り勝ち、右のサイドネットに叩き込む豪快ヘッド。2日のW杯アジア3次予選・北朝鮮戦、6日のウズベキスタン戦に途中出場し、A代表デビューを果たしたエースの2戦連発となる今季12得点目で1-2と1点差に迫ったが、反撃もここまでだった。

 佐久間監督は「決定的なピンチはそんなになかった。うちは前半にもチャンスがあったし、そこで決めていかないと、こういう試合を勝ち切ることはできない」と、決定力の差を敗因に挙げた。残留圏までは残り9試合で勝ち点7差のまま。一方、17位山形が勝ったため、勝ち点1差に詰め寄られた。J1残留へ正念場が続く終盤戦。次節はホーム連戦で最下位・福岡を迎える。

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