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甲府が4戦ぶり勝利!!ザックの前でハーフナーが3戦連発

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[9.17 J1第26節 甲府2-1福岡 中銀スタ]

 降格圏の16位ヴァンフォーレ甲府は日本代表FWハーフナー・マイクの3戦連発の活躍などで福岡に2-1で勝利した。ここ3戦勝ちなし(1分2敗)だったため、これが4試合ぶりの白星獲得。最下位の福岡を叩き、暫定ながら15位大宮との勝ち点差を4に詰めた。

 甲府はDFダニエル、DF山本英臣が出場停止なのに加えて、DF吉田豊はロンドン五輪アジア最終予選のために不在。最終ラインは右からDF市川大祐、DF津田琢磨、DF冨田大介、DF内山俊彦が入った。

 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督が視察に訪れた一戦で活躍をみせたのは、W杯アジア3次予選で日本代表に追加招集されたハーフナーだった。開始わずか3分、FW片桐淳至からの絶妙なスルーパスに右サイドへ抜け出すと、PA外へ飛び出してきたGKを目前に倒れこみながら、必死に右足を伸ばしてシュート。GK神山竜一の脇を抜けたボールに相手DF陣は追いつくことができず。約15mの距離を転がりながらゴールネットへ吸い込まれ、甲府が先制に成功した。

 3戦連続弾を決めたハーフナーの勢いは止まらない。前半28分には市川の右クロスをPA内正面で受けたハーフナーがDFと相手GKに倒されてPKを獲得した。これをMFパウリーニョが冷静に左足でゴール右隅へ決め、2点差にリードを広げた。終了間際にはあわや失点のシーンもあったが、オフサイドの判定。2-0で前半を折り返した。

 そのまま逃げ切りたかったが、後半2分には中央から波状攻撃で押し込まれ、最後はFW岡本英也にゴールを許すと1点差に詰め寄られた。だが1点を返されても、甲府は果敢に攻めに行く姿勢を崩さない。同14分には片桐がPA外からミドルシュートを狙うがわずかにクロスバー上方へ外れた。直後には左クロスにファーサイドのハーフナーが頭で合わせたが、ワンバウンドしたボールはDFにクリアされた。その後は追加点こそならなかったが、幾度もチャンスを演出。福岡を圧倒し、2-1で試合を終えた。

 試合後のテレビインタビューでハーフナーはザッケローニ監督の前でのゴールにも「チームが勝つのが第一なので。個人のことはまた別で」とキッパリ。「勝利に貢献できるようなプレーができればいい。(J1残留を)最後まで諦めません!」と声を張った。

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