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清武復帰のC大阪が4発快勝、丸刈り頭の扇原が“みそぎ”の2発

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[10.23 J1第30節 磐田0-4C大阪 ヤマハ]

 セレッソ大阪は主力が戻り、4得点の完封勝利で連敗を2で止め、3試合ぶりの勝ち点3を手にした。故障明けのMF清武弘嗣が9月27日のACL全北現代戦(1-6)以来、公式戦5試合ぶりに先発復帰すると、出場停止明けのMF扇原貴宏が2得点、同じくMF倉田秋も1得点1アシストを記録するなど、“復帰組”の活躍で快勝した。

 ゴールラッシュの口火を切ったのは、頭を丸刈りにしたU-22日本代表候補の扇原だ。前半37分、FW小松塁が左サイドに展開したボールを倉田がマイナスに戻すと、中盤から走り込んだ扇原が左足を振り抜く。DFに当たってコースの変わったシュートがゴールネットを揺らし、先制に成功した。

 後半4分には清武の鋭い縦パスからこぼれ球を倉田が蹴り込み、2-0。復帰戦でいきなりゴールを演出した清武についてクルピ監督は「チームの中でも重要な選手の一人。彼が帰ってきたのは大きい」と言う。清武不在の間の公式戦4試合は1勝3敗。大学生相手に6-0で大勝した天皇杯2回戦を除けば、全敗だった。日本代表にも定着した21歳のアタッカーがチームを勢い付け、後半18分に扇原が左足ミドルで自身2点目。ロスタイムには途中出場のFW播戸竜二がダメを押し、4-0の圧勝劇を締めくくった。

 5日のナビスコ杯準々決勝・浦和戦(1-2)の試合後、観客スタンドから投げ込まれたペットボトルを投げ返した行為により、罰金や社会奉仕活動のほか、クラブから公式戦2試合の出場停止処分を受けた扇原にとって、この日が公式戦3試合ぶりの復帰戦だった。反省を表す意味で頭を丸刈りにした20歳のボランチが“みそぎ”の2発。試合後のインタビューでは「試合前から『この試合は絶対に勝とう』と話していた。チーム一丸となって戦った結果だと思う。残り4試合、全勝する気持ちで戦いたい。残りの試合もサポーターの皆さんと戦っていきたい」と誓っていた。

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