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巻がJで816日ぶりゴール、東京Vが栃木との“崖っ縁対決”制す

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[10.26 J2第7節 栃木2-4東京V 栃木グ]

 6位栃木SCと7位東京ヴェルディの昇格争い生き残りを懸けた直接対決は、リーグトップの得点力を誇る東京Vが4-2で快勝した。順位も入れ替わり、東京Vが6位に浮上。残り6試合で昇格圏となる3位札幌との勝ち点差は8だが、大逆転でのJ1復帰へ望みをつないだ。一方の栃木は最近11試合で1勝4分6敗の大失速で北九州にも抜かれ、8位に後退。J1昇格は絶望的となった。

 ゴールラッシュの口火を切ったのは、8月に深セン(中国)から加入後初先発となったFW巻誠一郎だった。試合開始早々の4分、左サイドからのMF菊岡拓朗のFKにゴール前で競り合うと、胸トラップからこぼれ球を右足を振り抜き、ゴールネットに突き刺す。巻にとって千葉時代の09年8月1日、J1磐田戦(2-3)以来となるJリーグでのゴール。国内公式戦では09年10月12日の天皇杯2回戦・Honda FC戦(3-0)以来となる移籍後初ゴールで東京Vが幸先良く先制した。

 栃木も前半23分、MF水沼宏太の左クロスにFWサビアが頭で合わせ、同点に追い付くが、1-1で折り返した後半、東京Vが立て続けにセットプレーからゴールを奪った。後半17分、菊岡の左CKからFW阿部拓馬がヘディングで押し込むと、同21分にも再び菊岡の左CKにDF富澤清太郎がヘディングで合わせ、ゴール前の阿部が頭で角度を変えてゴールネットを揺らした。今季通算15得点で得点ランキング単独2位に浮上する阿部の連続ゴールで一気に3-1と突き放した。

 粘る栃木も後半38分、水沼が右足ミドルをねじ込み、2-3と追い上げるが、東京Vは1分後に菊岡がダメ押しの4点目を決め、試合を決定付けた。巻の816日ぶりとなるJリーグでのゴール、阿部の2発、菊岡の1得点2アシストを含む全4得点を演出する活躍で快勝した東京V。“崖っ縁対決”を制し、巻は「サポーターの気持ちに応えるためにも、僕らも勝ち点を積み重ねて、しがみついていきたい」と、奇跡の逆転昇格へラスト6試合の全力プレーを誓っていた。

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