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東京ダービーは痛み分け、首位・F東京は3戦白星なしで足踏み

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[10.30 J2第33節 F東京1-1東京V 味スタ]

 3万5911人の観衆が詰めかけた「東京ダービー」は1-1の痛み分けに終わった。J1復帰へカウントダウンに入っている首位FC東京と、昇格争い崖っ縁の6位東京ヴェルディの一戦。先制しながら追い付かれたF東京は3試合連続白星なし(2分1敗)と思わぬ足踏みとなり、勝ち点3が至上命題だった東京Vにとっても痛すぎる勝ち点1となった。

 DF今野泰幸を出場停止で欠いた前節・大分戦(1-2)で8試合ぶりの失点を喫し、10試合ぶりの敗戦となったF東京。今野が出場停止明けで先発に戻り、3試合ぶりの勝ち点3を目指したが、勝ち切れなかった。

 F東京は前半ロスタイム、MF田邉草民の左クロスをゴール正面からFWルーカスがヘディングシュート。GKの手を弾き、先制のゴールネットを揺らした。

 前半終了間際のいい時間帯でリードを奪い、後半に折り返すと、試合はダービーらしく激しさを増す。後半開始からMF河野広貴を投入した東京Vは後半16分、河野の右CKからDF土屋征夫がDF森重真人と競り合いながらニアサイドに走り込むと、ボールは森重に当たってコースが変わり、そのままゴールマウスへ。セットプレーからのオウンゴールで同点に追い付いた。

 直後の後半20分、MF石川直宏をピッチに送り込んだF東京は勝ち越しゴールを目指して攻勢を強める。後半41分には右サイドをドリブルで駆け上がった石川の右クロスからルーカスがヘディングシュート。これがわずかにゴール右に外れると、その直後にもルーカスの折り返しから石川が決定機を迎えたが、右足ダイレクトで合わせたシュートはGKの好セーブに阻まれた。

 苦しい展開の中、同点のまま粘っていた東京Vも後半ロスタイム、自陣からのFKのこぼれ球をPA内からFW阿部拓馬がボレーシュート。しかし、これもGKの正面に飛び、互いに最後の決め手を欠いたまま1-1で勝ち点1を分け合った。

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