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水戸が鈴木のPKで逃げ切り勝利、2人退場の北九州は痛すぎる敗戦

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[11.6 J2第34節 水戸1-0北九州 Ksスタ]

 17位水戸ホーリーホックはFW鈴木隆行が決めたPKを守り切り、6位ギラヴァンツ北九州に1-0で勝利した。雨の中の激闘となったが、交代枠を一つも使わず、11人で戦い抜くと2戦ぶりの勝ち点3を手に入れた。一方、敗れた北九州は7戦ぶりの黒星。勝ち点8差で追う昇格圏の3位・札幌に詰め寄ることはできなかった。この後に行われる試合で札幌が勝利した場合、その差は11差に離されてしまうことになる。

 試合後のインタビューで水戸の柱谷哲二監督は「選手たちが判断というところでよくやってくれた。選手たちが非常に成長したなと感じています」と笑顔でコメント。雨の中の激戦にも、最後まで1点を守り、90分間を戦い抜いた11人の選手たちを称えていた。

 前半終了間際のロスタイム3分だった。左サイドのスローインからつなぐと、最後はオフサイドラインぎりぎりで鈴木が左サイドへ飛び出す。PA内へ仕掛けたところでDF福井諒司に倒されてPKを獲得。これを鈴木が自ら決めた。前半を1-0で折り返す。後半に入り、北九州に攻め込まれてピンチを迎えるがGK本間幸司ら守備陣がゴールを許さずに守り抜く。そのまま試合は終了し、水戸が2戦ぶりの勝利を飾った。

 決勝点を決めた鈴木は「若い選手がどんどん練習を積んで伸びてきている」と表情を緩め、「残る4試合は来年につながるような試合にしたい」と力を込めた。

 対する北九州は1点が奪えずに、9月28日のF東京戦(0-2)以来の零封負けを喫した。PKで先制点を奪われて、1点を追う後半28分、DF関光博の右クロスからゴール正面のFW池元友樹がシュート。GKに阻まれたがこぼれにFW多田高行が反応し、ダイレクトでシュートを放つもクロスバー上方へ外れた。

 その直後の後半29分、中盤での競り合いの際に池元がMF島田祐輝に肘打ちをしてしまい、一発退場。数的不利な状況を強いられた。同43分には、その島田が2枚目の警告を受けて退場。10対10となった同44分、再び決定機を迎える。GKからのロングフィードをつなぎ、最後はゴール正面でMFレオナルドが強烈なシュート。GKに弾かれたが再び自ら右足を振りぬく。しかし2度もGK本間のファインセーブにあい、1点を奪うことはできなかった。さらに終了間際のロスタイム1分には福井が2枚目の警告を受けて、退場。そのまま試合は終了し、0-1の敗戦となった。

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