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F東京、今野&森重のCBコンビが不在も4試合ぶりの完封。徳永「責任を感じていた」

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[11.12 J2第35節 F東京2-0水戸 味スタ]
 FC東京はレギュラーCB2人を欠いたが、4試合ぶりの無失点で2連勝。J1昇格をほぼ手中におさめた。DF今野泰幸が日本代表で、DF森重真人が出場停止で不在の中、DF徳永悠平とDFジェイド・ノースの公式戦初結成となったCBコンビで乗り切った。
「正直、いつもとは違うなという感じがした。今ちゃんがいなくて、森重と組むことはあったけど、2人ともいなくて、ノースと組むのは初めて。自分が喋って、ラインのコントロールをやろうと思った。細かいミスがあったけど、修正しながらやった。ゴール前では体をはれたし、最低限やれたと思う」
 徳永が安堵の表情を見せた。勝ち点3を奪えば、ほぼJ1復帰が決まるという試合だった。反対に負けてしまったら、昇格はまだ問題ないとしても、2位の鳥栖と勝ち点差が3となり、チームの現在の第一目標であるJ2優勝へ、焦りを生む展開となる。それだけに徳永も「プレッシャーというか、責任を感じていた」という。
 立ち上がり、水戸の出足の鋭いプレスに苦しみ、開始5分と同12分に危ないシュートを打たれたが、何とか乗り切った。ここから少しリズムを取り戻し、完封につなげた。「最初はバタバタしたけど、時間を追うごとにやれた。ビルドアップとか、CBが違うのでいつものリズムとは違ってちぐはぐな所があったけど、みんな受け入れてやってくれた。前ならイライラしてしまっていたけど、そういうのがなかった」と徳永。チームの成長も感じる無失点勝利だった。
 昇格&優勝がかかる次節19日の鳥取戦(アウェー)は、今野も森重も復帰する予定。だが、GK権田修一がU-22日本代表のロンドン五輪予選のため不在となる。とはいえ、誰が出ても結果を残せる雰囲気が、今のF東京にはある。目標は残り3戦全勝。他力ではなく自力でJ1復帰&J2制覇をつかむ。
(取材・文 近藤安弘)

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