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[選手権予選]交代出場GK今泉が2本セーブ!佐賀東がライバル破り全国へ!:佐賀

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[11.12 第90回全国高校選手権佐賀県大会決勝 佐賀東1-1(PK3-2)佐賀北 ベアスタ]

 第90回全国高校サッカー選手権の佐賀県大会は12日、ベストアメニティスタジアムで決勝戦を行い、佐賀東が1-1からのPK戦の末に3-2で佐賀北を下して2年ぶり6回目の全国大会出場を決めた。

 佐賀東は後半25分に先制を許したが、直後の28分に同点に追いついた。延長戦でも決着がつかずに迎えたPK戦では途中出場のGK今泉隆志(3年)が2本をストップしたが、キッカー2人が外して苦しんだ。しかし、最後は相手の5人目がクロスバーに当てて外した直後、2年生DF古賀弘祐がゴール左に決めて熱戦に終止符を打った。勝った佐賀東の蒲原晶昭監督は「何と言っても今泉でしょう。練習では彼がPKをよく止めていた。事故(先発GK中原希が前半に右足を負傷してハーフタイムで交代)による交代だったけど(PKになっても)『これでいけるんじゃないか』とみんなが勝利を信じることができたのも大きかった」とケガの功名も手伝って手繰り寄せた勝利を喜んだ。

 試合は前半こそ佐賀東が圧倒的にボールを支配したが、後半に入るとブロック一辺倒だった佐賀北が突然プレッシャーをかけ始めた。佐賀北は秘策のチェンジオブペースで試合のペースを奪還。高い位置でボールを奪うようになり、徹底してショートカウンターを仕掛けた。そして25分、左サイドからのFKをMF執行宏輝(3年)が右足ボレーでたたき込んで先制した。

 しかし、佐賀東はすぐさま反撃。右DFからトップに入れたこぼれ球をMF樋口孟留(3年)がダイレクトで蹴り込んで同点に追いついた。その後は一進一退の展開。延長戦では、足を攣らせる選手が続出し、互いに敵・味方関係なく足を伸ばすのを手伝い、フェアプレーを貫いた。PK戦も両チームの主将が外すなど波乱の展開となり、5人ずつが蹴って3-2というロースコア決着。最後まで佐賀の2強によるライバル対決らしい接戦となった。

 佐賀東の主将・中原優生(3年)は「昨年度の決勝戦の雪辱をするという気持ちで臨んだ。佐賀北は粘ってくるチームなので簡単にはいかないと思っていた。先に取られてしまったけど、取り返せて良かった。昨年度の敗戦からチーム内の結束が強まった。夏の高校総体で全国大会は甘くないと学んだ(初戦敗退)。佐賀東は過去に選手権で2、3回戦までしか勝ち進んでいないと聞いているので、国立に行って、さらに勝って優勝したい」と、苦労して出場権を手に入れた次の舞台での飛躍を誓った。

(取材・文 平野貴也)
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