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甲府は磐田に競り負ける、ハーフナーは警告2枚で退場し次節出場停止

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[11.19 J1第32節 磐田2-1甲府 ヤマハ]

 逆転でのJ1残留へ向けて、負けられない降格圏の16位ヴァンフォーレ甲府だったが、敵地で磐田に1-2で敗れた。前半2分、10分と立て続けに失点。なんとか1点を返したものの同点に追いつくことはできずに試合は終了した。15位・浦和は引き分けたため、今季残り2試合でその差は勝ち点3差に広がった。

 日本代表から戻ってきたFWハーフナー・マイクが先発出場。MFパウリーニョが出場停止で不在となったが、左サイドではMF石原克哉が7月30日の神戸戦(2-4)以来、13試合振りに先発を果たした。15位浦和との勝ち点差はわずかに2差。なんとしてでも勝利のほしい甲府だったが、前半2分、10分とFW金園英学に立て続けにシュートを決められ、失点を喫した。

 しかし、このままでは終われないと甲府イレブンが意地をみせる。前半16分、右クロスはDF駒野友一にヘディングでクリアされたが、こぼれをゴール正面で拾ったMF井澤惇が右足でミドルシュート。ゴール右隅に突き刺し、まずは1点を返した。ここから一気に追い上げたいところだったが、前半37分にハーフナーが駒野を倒してしまい、警告を受けてしまう。これが累積8枚目となり、ハーフナーは今後2試合の出場停止が決定。次節と最終節への出場ができなくなり、今節がハーフナーにとっての今季最終戦となってしまった。その後も攻め込む甲府だったが追加点は奪えずに、前半を1-2で折り返した。

 後半に入っても、なかなかスコアは動かない。後半35分には右サイド後方からのボールにハーフナーが抜け出す。GK川口能活との1対1に持ち込むが、放ったシュートは、GKの左足に阻まれ、同点ゴールは奪えない。そして終了間際のロスタイム3分、MF小林裕紀がドリブルで駆け上がっていったところを、後方からハーフナーが足を引っ掛けてしまい、この日2枚目の警告を受けた。これによりハーフナーは退場。しかし、本来は1枚目の警告を受けた時点で累積8枚目となり、2試合の出場停止となっていたが、退場処分の場合には、1試合の出場停止処分となるため、この結果、ハーフナーは最終戦・大宮戦には出場できることになった。そのまま試合は終了し、甲府は1-2での敗戦を喫した。

 試合後のインタビューで甲府の佐久間悟監督は「前半から前がかりに攻めていくか、それか前半は守って後半から攻撃に出るかと考えたが、今日は成り行きに任せていこうと思った」と試合を振り返り、残り2試合については「最後まで頑張るしかないと思っている」と意気込んだ。

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