beacon

ルーキーの2発で2点差追い付くも…G大阪は痛恨ドローで3位後退

このエントリーをはてなブックマークに追加
[11.19 J1第32節 新潟2-2G大阪 東北電ス]

 勝てば暫定首位に浮上する2位のガンバ大阪は、アウェーで新潟と対戦し、2-2で引き分けた。0-2から途中出場のFW川西翔太の2得点で何とか敗戦は免れたが、優勝が遠のく、痛い引き分けとなった。

 重い立ち上がりだった。日本代表遠征から戻ってきたMF遠藤保仁の組み立てを中心に2トップのスピードを生かした攻撃を仕掛けるが、FWイ・グノのファーストシュートまで23分を要するなど、なかなかフィニッシュまで持ち込めない。らしくない時間が淡々と過ぎ、ハーフタイムを迎えようとしていた前半ロスタイム、新潟のMF三門雄大に豪快なミドルシュートを叩き込まれる最悪の展開になった。

 後半開始からMF武井択也とMF二川孝広に代えてMF佐々木勇人、MFキム・スンヨンを投入。同時に2枚のカードを切り、流れを変えようとしたが、後半25分に新潟DF村上佑介に左サイドを突破され、クロスを上げられると、最後は走り込んだFWブルーノ・ロペスにDF中澤聡太が競り負け、ヘディングで2点目を決められた。

 勝ち点0という最悪の結果もちらつく中、救世主となったのが後半22分から最後のカードとして投入されていた川西だった。まずは同32分、相手DFに囲まれながらも右足で流し込み、1-2。6分後の同38分には、混戦からシュートを放ち、一度はGKに弾かれたこぼれ球を今度はゴール右隅に突き刺し、土壇場で試合を振り出しに戻した。敗戦危機を救ったルーキーの2得点。勝ち点1をもぎ取るのが精一杯だった。

 16日の天皇杯3回戦ではJ2の水戸に延長の末、2-3でまさかの逆転負けを喫した。この日の試合後、西野朗監督は「天皇杯の影響か、重い感じがした」と認め、「うちのリズムではなかった」と、攻撃がかみ合わなかったことを嘆いた。引き分けで勝ち点64と、1ポイントを上積みするにとどまり、この日横浜FMに競り勝った名古屋に抜かれ、3位に後退した。

 勝ち点65の柏は明日20日に清水戦を残す。柏の結果次第では最短で次節にも柏の優勝が決定。いよいよ崖っ縁に追い込まれた。しかも、次節27日の仙台戦(万博)はDF山口智が累積警告で出場停止。西野監督は「この勝ち点1をプラスに捉えたい」と、2点差を追い付いたチームの底力を信じるように自分に言い聞かせていた。

TOP