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磐田・前田が14得点目を決めるも、最終節は累積で欠場。3年連続得点王は消滅

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[11.27 J1第33節 神戸3-1磐田 ホームズ]

 ジュビロ磐田は前半の25分間で2失点するなど守備が崩壊し、1-3で敗戦。連勝も2で止まった。DF加賀健一が足を痛め、前半11分にDF古賀正紘と緊急交代するアクシデントもあり、ホームの神戸にリズムを奪われた。2年連続得点王中のFW前田遼一が通算14得点目を決めたが、累積警告で最終節・川崎F戦の出場停止が決定。J史上初の3年連続の得点王は消滅した。

 序盤は、MFジウシーニョの個人技、MF西紀寛のスピードを中心にペースを掴みかけたように見えたが、加賀の負傷も影響したのか、神戸の鋭いカウンターと球際の激しさに苦しんだ。前半19分、CBの北本久仁衛のオーバーラップを掴みきれず、北本にスルーパスを通され、MF大久保嘉人のシュートを打たれた。これはGK川口能活が弾いたが、こぼれを北本に押し込まれて先制を許した。

 前半25分には、磐田にとっての右サイドを攻め上がったDF相馬崇人に、大久保とのワンツーでPA内に進入され、ドリブルで抜かれて2失点目を喫した。相馬は移籍初ゴールで、神戸にさらにリズムを与える失点にもなった。前半はゴールを奪うことができず、0-2で折り返す悔しい展開となった。

 後半は少しずつリズムをつかみ、同22分に西に代えてMF山本脩斗、同27分にはジウシーニョに代えてFW荒田智之を入れて攻勢を仕掛けた。そんな中、0-2の後半35分、日本代表DF駒野友一の右クロスからエースFW前田遼一がヘディングシュートを決め、1点差に詰め寄った。しかし、反撃はここまでだった。同43分にミドル弾を決められ、1-3と万事休した。

 連勝が2でストップし、磐田は前節の8位から10位に後退した。試合後のインタビューで、今季限りの退任が決まっている柳下正明監督は「相手のストロングポイントであるショートカウンターやロングフィードからのセカンドボール、ミドルシュート、このあたりを注意していたが、彼らのいいところが出てしまった」と悔しがった。

 クラブによると駒野は「後半、多少スペースが生まれた部分もありましたが、前半もトップ(前線)のところで2対2の状況が多くありました。後半はそこに(パスが)入ることでスペースが生まれたと思いますし、後半のようなサッカーができればと思います。ただ、1点を返した後にすぐに失点してしまった点は反省点です」と話した。最終節はホームのうえ、柳下監督のラストゲーム。チーム一丸となり、白星で送り出したいことろだ。

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