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新10番・菊池が劇弾、湘南が天皇杯準Vの京都に逆転勝利

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[3.4 J2第1節 湘南2-1京都 BMWス]

 湘南ベルマーレが劇的な逆転勝利で昨季天皇杯準Vの京都サンガF.C.に2-1で競り勝ち、ホームでの開幕戦を白星で飾った。1-1で迎えた後半ロスタイム、湘南の新10番、FW菊池大介が決勝点。DF大野和成からのパスを受けると、ドリブルで仕掛け、体勢を崩しながら左足で流し込み、決勝点を奪った。

 反町康治前監督が退任し、今季、コーチから昇格したチョウ・キジェ新監督にとっては初陣初勝利。「選手たちに感謝したい」と話す指揮官は「開幕戦といっても、シーズンの42分の1。いつもやっていることをやろうと話していた」と振り返る。

 前半31分に京都MF中山博貴に先制点を決められた湘南だが、その6分後、FW馬場賢治が高い位置でボールを奪い、そのままカウンターを仕掛けると、左サイドをオーバーラップしたMF永木亮太のクロスのこぼれ球をMF岩上祐三が左足で蹴り込み、同点弾。昨季、特別指定選手としてJデビューを済ませていた大卒ルーキーのプロ初ゴールで追いつくと、後半は果敢に攻め立てた。

 後半37分、途中出場のFW坂本紘司の左クロスに菊池が合わせるが、シュートはゴール上へ。同43分にもMF宮崎泰右のマイナスの折り返しから再び菊池が狙うが、枠を捉え切れない。再三の決定機を逃した中で迎えた後半ロスタイムの決勝点に菊池は「それまでにことごとく外していたので」と苦笑い。昨季までアジエルが付けていた背番号10を任されたことについては「あこがれていた選手が付けていた番号。責任感は増しているし、自分がやらなきゃと思っている」と力を込めていた。

 日本代表FW久保裕也らタレントぞろいの若手を擁し、昇格の最有力候補とも目されていた京都は黒星スタートとなった。久保、FW宮吉拓実らにチャンスはあったものの、後半44分の決定機はGKまでかわした久保がDF遠藤航にカットされるなど得点機を生かせず。川崎Fに移籍したDF森下俊に代わってCBで先発した新加入のDFバヤリッツァが後半7分に負傷交代するアクシデントもあり、課題を残す開幕戦となった。

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