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神奈川ダービーを制し、湘南が開幕8戦無敗で首位を維持!!

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[4.15 J2第8節 湘南3-2横浜FC BMWス]

 J2は15日に第8節を行い、今季無敗(6勝1分)で首位を走る湘南ベルマーレがホームに今季未勝利(3分4敗)で21位に低迷している横浜FCを迎えた。激しい点の取り合いとなった神奈川ダービーは3-2で湘南が勝利し、無敗を保った。一方の横浜FCは、唯一の未勝利となり、最下位に転落した。

 湘南は、3-4-3の布陣で試合に臨んだ。最終ラインは右から鎌田翔雅、遠藤航、大野和成。中盤は右から古林将太、ハン・グギョン、永木亮太、高山薫が入り、3トップは右から菊池大介、馬場賢治、古橋達也。対する横浜FCは4-4-2。最終ラインは右から杉山新、ペ・スンジン、中野洋司、阿部巧。中盤はダブルボランチに八角剛史と高地系治が入り、右に武岡優斗、左に内田智也、2トップに永井雄一郎、大久保哲哉が並んだ。

 最初にチャンスを得たのは横浜FC。前半2分に右サイドでFKを得ると、DFペ・スンジンがゴール前で合わせるが、シュートはクロスバーを越える。同10分にも横浜FCは前線でFW永井雄一郎からパスを受けたFW大久保哲哉が落し、そのボールをMF八角剛史が狙うが、窮屈な体勢になり、シュートを枠に飛ばせない。

 湘南も同12分に細かいパスワークからFW古橋達也が鋭いシュートを放つが、GK関憲太郎に防がれる。同18分にもMF菊池大介のシュートが枠を捉えたが、これもGK関の正面を突き、得点は挙げられない。対する横浜FCも同20分にMF武岡優斗の落としから永井がクロスを入れると、PA内の大久保が合わせるが、シュートは左に外れて行った。セカンドボールを集めて、攻勢に出る横浜FCはMF高地系治が遠目からミドルシュートを放ったが、ボールは枠に飛ばない。

 先制したのは湘南。前半36分にセットプレーの流れからPA内に侵入したMF高山薫がパスを受けてGKと1対1になるがシュートは関に防がれた。しかし、そのこぼれ球をDFがクリアし、得たCKから古橋のクロスにFW馬場賢治が合わせて、先制点を挙げた。それまでの時間、ややプレスの勢いも落ちていた湘南だが、このゴールでリズムを取り戻す。積極的なプレスで横浜FCにチャンスを与えず、1-0とリードして前半を折り返す。

 後半の立ち上がり、最初のプレーで横浜FCが同点ゴールを挙げる。左サイドからMF内田智也がドリブルで中央に侵入し、PA内左からシュートを決めて追いつく。これで勢いづくと、後半5分にも横浜FCは右サイドの武岡のクロスから大久保が頭で狙うが、シュートはわずかに上へ外れた。

 追いつかれた湘南も即座に反撃する。DF鎌田翔雅が右サイドからクロスを入れると逆サイドでフリーになっていた高山がヘッドで合わせると、これが決まって2-1と、すぐさまリードを取り戻した。同15分にも湘南は、高山から縦パスを受けた菊池がPA内でうまくシュートに持ち込んだが、GK関に防がれた。

 横浜FCも右の杉山からのクロスをPA内で受けた大久保が相手DFを背負いながら強引に反転してシュートを打ったが、ボールは左に逸れて行った。後半21分、山口素弘監督は右SB杉山新を下げ、FW田原豊をピッチに送り出す。布陣を3-4-3にして反撃に出た。

 しかし、直後に追加点を挙げたのは湘南だった。後半23分、田原がボールをコントロールミスすると、そこから速攻に出る。古橋が長い距離をドリブルで持ち上がると、ゴール中央でフリーになっていた菊池がシュートを決めて、3-1とリードを広げる。

 後半26分には湘南も最初の選手交代を行う。古橋を下げてMF宮崎泰右がそのまま3トップの一角に入った。サイドで数的同数になった湘南は、左サイドからの速攻が増える。攻撃の手を強める湘南は、同34分に菊池を下げ、フレッシュなFWマセナを送り出す。横浜FCも、同36分に運動量の落ちた内田に代えてMF中里崇宏をトップ下に配置する。

 後半39分に横浜FCは高地と武岡のコンビで右サイドを崩し、センタリングを入れる。DFがクリアして得たCK。高地のクロスにDFペ・スンジンが合わせる。これをGK金永基がパンチングしたボールは、クロスバーに当たる。その跳ね返りを詰めていた武岡が合わせて、横浜FCが1点差に迫る。

 1点を返したタイミングで横浜FCは中野を下げて、MF野崎陽介を入れる。武岡を右SBにして、再び4-4-2に戻した。同41分には湘南もMF古林将太を下げて、DF島村毅をピッチに送り、高さのある横浜FCの前線に対抗する。4分間のロスタイム、同点ゴールを目指す横浜FCが攻め続けたが、シュートに持ち込めずにタイムアップ。首位の湘南が3-2で勝利した。

(取材・文 河合 拓)

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