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李が今季初ゴール、変化の兆し見えた柏のアクションサッカー

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[3.14 J1第2節 柏1-1千葉 柏]

 柏レイソルのFW李忠成が開幕2戦目で今季初ゴールを決めた。前半26分、FWフランサが右サイドに絶妙なサイドチェンジを送ると、DF村上佑介の右クロスに頭から飛び込んだ。豪快なダイビングヘッドは右ポストに当たってゴールマウスへ。「2戦目で点が取れて、スタートとしてはよかった」と李。しかし、川崎Fとの開幕戦に続いて追いつかれてのドローという結果に「開幕戦と同じように引き分けに持ち込まれて悔しい」と喜び切れなかった。

 昨季までのリアクションサッカーからの脱却は、ピッチの上でも形として見えつつある。最終ラインからビルドアップし、しっかりとボールをつないで攻撃を組み立てる形はこれまでにはなかったものだ。MF杉山浩太は「引かないで攻めに行こうという進化している部分も見えている」と言う。千葉のMF下村東美も「去年の柏は常に速いというか、プレスも速いし、(ボールを)取ってからも速かった。きょうはブロックをつくって守って、遅攻を織り交ぜながらという感じだった。そうなるとフランサも絡んでくるし、嫌なところ」と柏の“変化”を実感したようだった。

 それでも勝ち切れない要因は「攻撃で詰めが甘い」(杉山)という部分か。「自分を含めて決定的な仕事ができていない」と杉山が振り返ったように、ボールを支配している時間ほど流れの中では決定機が多くなかった。特に後半のように千葉の運動量が上がり、簡単にボールが回せなくなった局面をどう打開していくか。進化の兆しと課題が混在するホーム開幕戦となった。

<写真>前半26分、柏FW李の得点場面
(取材・文 西山紘平) 

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