beacon

F東京、指揮官にバースデー勝利プレゼント

このエントリーをはてなブックマークに追加

[3.21 J1第3節 F東京 1-0 山形 味スタ]

 FC東京が後半10分にMF羽生直剛の挙げた1点を守り、今季初勝利。21日が48回目のバースデーだった城福浩監督に誕生日白星をプレゼントした。

 前半から再三相手最終ラインの裏のスペースや両サイドを突きながら、組織的な守備を見せる山形守備陣を完璧に崩しきることができず。連敗した過去2試合同様になかなか先制点が奪えなかった。それでも負傷から復帰したDF佐原秀樹を中心とした守備陣が闘志あふれるディフェンスで相手にゴールを許さない。ここまでの2試合で計7失点していたとは思えないような集中した守りで山形を封じ込んだ。
 前半には決定的な場面も作られたが、20歳の守護神・権田修一が山形MFキム・ビョンスクの決定的なシュートをワンハンドで止めるなど好セーブを連発し、羽生の決勝ゴールへつなげた。権田は「今日は監督と(土斐崎浩一)フィジカルコーチも誕生日だった。誕生日に負けたらこの一年がいい年と言えなくなってしまうし、(監督たちのためにも)勝ててよかった。ゼロで抑えられてよかった」。羽生も「監督も勝ちたかったと思うし、いいプレゼントができた」と喜んだ。

 優勝という目標を掲げながら、スタートで躓いたF東京だが、指揮官のバースデーでもあった3戦目にようやく09年シーズンのスタートを切った。試合後、選手たちからお祝いのウォーターシャワーを浴びせられた指揮官はびしょ濡れのまま会見場に現れると、選手たちとバースデーソングを歌ってくれたサポーターに「本当にありがたいこと」と感謝。そして「チームとともに、チームを支えてくれるサポーターとともにもっと喜びを分かち合いたい」と今後の巻き返しを誓っていた。

<写真>F東京城福監督
(取材・文 吉田太郎)

TOP