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20歳の守護神がF東京に初白星もたらす

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[3.21 J1第3節 F東京 1-0 山形 味スタ]

 昨年11月のAFC U-19選手権でU-19日本代表守護神と主将を努めたGK権田修一が、FC東京に今季初勝利をもたらした。麻酔性腸閉塞の影響で離脱中のGK塩田仁史に代わって開幕戦からF東京のゴールを守る権田だが、過去2試合は計7失点。中途半端な飛び出しでゴールを奪われる場面もあり「責任を感じていた」。7日の新潟戦でJデビューを果たしたばかりの権田は大きなプレッシャーも感じていた。
 だがこの日は持ち味のアグレッシブな飛び出しとシュートセーブ能力の高さを生かしてゴールを死守。前半23分には山形MFキム・ビョンスクの決定的なシュートをはじき出すなど「前の2試合は先制点を取られてしまったので今日は絶対に取られないようにと考えていた。自分たちが優位に試合を進められるようにゴールさせないつもりだった」という言葉通りに好調・山形の攻撃陣の前に立ちはだかった。

 チームは後半10分に待望の先制点。20歳の守護神はその1点を守りきり、2万人を越えるサポーターにその存在を認めさせた。ヒーローインタビューで「権田コール」に包まれた権田は「ゼロで終われてよかった」と安どの表情。だが、長期入院していた塩田が退院し、これから定位置争いが再び始まる。権田は「チームが勝つために監督がシオさん(塩田)を選ぶのならばしょうがない。ただ、今すぐに復帰することはないと思うし、まずは目の前の試合に集中してチームのために頑張りたい」と自身のアピールのためよりも、チームの勝利のために戦うことを誓っていた。

<写真>F東京GK権田
(取材・文 吉田太郎)

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