[3.21 J1第3節 横浜FM3-3柏 日産ス]

　J1第3節は各地で5試合を行い、日産スタジアムでは横浜F・マリノスと柏レイソルが対戦した。ともにここまで未勝利の両チームの対戦は激しい点の取り合いとなり、3-3の引き分け。互いに初勝利はお預けの痛み分けとなった。
以下、試合後の選手コメント

<横浜FM>
●FW渡邉千真
「みんな頑張っていたと思うけど、攻められている時間が多かったし、そこをしっかり守り切るという部分で中途半端だったかもしれない」
―点を取っても喜び切れない?
「ゴールはうれしいけど、きょうは本当に勝ちたかったので、悔しい」
―ポストに当たったシュートもあったが?
「あそこも決めないといけない。いい感じでボールをもらえる場面は増えているし、しっかり決めないと」
―日産スタジアムで2戦連発だが?
「まだ2試合しかやってないので」

●MF山瀬功治
「相手のボールを奪って、その勢いで攻撃に入れば強いけど、1回相手にディレイされて、もう1回つくり直すってなると、まだ今年の形が見えてこない」
―こういう試合を勝てないと苦しい?
「これが今のチームの状況。サッカーに偶然はないし、何かしら原因はある。勝てた試合であっても、反省すべきところは反省しないといけないし、特に結果が出てないわけだから、何が良くて何が良くないのか、しっかり考える必要がある」

●MF狩野健太
「去年よりもやらなきゃいけないと思っているし、結果でどんどん応えたいと思っている。点を取っても勝たなきゃ意味がない。もっと貪欲にやれれば。周りも動いてくれるので、そこを使っていければ」
―渡邉千真との連係は?
「だいぶ慣れてきたと思う。話しながらやっている」

●DF中澤佑二
「3点取られたことにはチーム全体のミスもあるけど、3点取ったことに目を向けましょう。前回は0点だったんだから」
―フランサを厳しくマークしていたが?
「レイソルはフランサを経由する。いかにフランサのところでつぶせるかを考えていた。フランサをつぶせば、レイソルの攻撃力は半減する。4点目を取れていれば違ったと思う。追加点は大きい。これを教訓に日本代表でも頑張りたい」
―相手陣内までフランサにマンツーマンで付いていっていたが?
「マンツーで付けという指示はなかったけど、あそこはバランスが崩れても付いた方がいいと、試合中に選手同士で話していた」
―3試合勝利がないが?
「勝負強さというか、1点を守り切るマリノスらしさが出ていない。若い選手が多いからしょうがないかもしれないけど」

<柏>
●FWフランサ
「リードされて、追いつくために精一杯戦った。3-3という結果は勝ちに等しい引き分けだと思う。結果には満足している。長いリーグ戦の中で、アウェーで取った勝ち点1は大きい。ただ、ミスもあった。セットプレーから失点したが、練習からそれはやってはいけないと話していた」
―ゴールの場面はフリーだったが?
「フリーというより、自分がうまくああいうポジションを取れたと思っている。クロスもよかった。あのクロスのおかげで、自分もあのポジショニングを取れた」
―1点目のアシストは?
「(杉山)浩太に落とす前に、1回ボールを上げてオーバーヘッドで狙おうかと思ったが、浩太が“寄こせ”というジェスチャーをしていたので、蹴りやすいボールを出した」
―ポポとのワンツーでアシストした3点目は?
「ポポと同じイメージを持てた。シュートをしっかり決めてくれた彼のおかげ」
―チームはまだ勝利がないが?
「開幕シンドロームというか、開幕の緊張がまだ取れていない。早く勝って、勢いを付けないといけない。次の試合で勝てることを願っている」
―後半はうまくボールを回せていたが?
「前半はマリノスのプレッシャーもきつくて、なかなかスペースがなかった。後半はだんだんプレスも弱くなって、楽にサイドに散らせるようになった」
―いつも半袖のユニホームを着ているのはこだわり?
「ドイツでは-20度、-30度の中でやっていので、さすがに長袖だったけど、日本はまだ暖かいので。勝ちたいというアドレナリンが出て熱いというのもあるし、一番の理由は地球の温暖化だと思う(笑)」

●FWポポ
―先発から外れたが?
「プロですから、それは普通のこと。ベンチも含めていつも他の17人の仲間と戦っている。途中から入る選手は流れを変えないといけない。チームの流れを変えて、チームの力になりたいと思っていた」
―フランサとのワンツーでゴールを決めたが?
「フランサは誰もがやりやすいプレーをしてくれる。強いパスを出しても、やりやすいボールが返ってくる」

(取材・文　西山紘平)