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4年生・鈴木2発!得点力不足の中大が3発勝利

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[5.3 関東大学サッカー1部第5節 中央大 3-1 駒澤大 西が丘]

 関東大学リーグ1部、7位・中央大と9位・駒澤大の一戦は、FW鈴木寛一(4年=浦和東高)の2得点などで中大が3-1で勝った。
<出場メンバー>

 MF村田翔主将(4年=F東京U18)とMF永木亮太(3年=川崎F U-18)の両ボランチを中心としたパスワークで相手守備陣に穴をつくろうとする中大と、エースFW・三島康平(4年=浦和東高)ら2トップと両ワイドのMFの計4人が前線に張り付いてロングボールからゴールへなだれ込もうとする駒大。対照的なカラーを持つ両チームの対決は中大が制した。
 鼻骨骨折で欠場していたCB新井辰也(4年=都・日野台高)が復帰した中大は、負傷欠場したFW新田圭(3年=桐光学園高)に代わり、鈴木が今季初先発。これまでパスは回るものの、スペースへの飛び出しやアタッキングエリアで勝負することが欠けていたチームはFW陣の低迷もあり、ここまでの4試合でわずか2得点だった。だが、この日は鬱憤を晴らす3ゴールを叩き込んだ。
 まずは前半7分、佐藤健監督から「貪欲に取りに行こう」と指示されていたFW陣が結果を出す。右サイドでボールを持った08年U-19日本代表FW林容平(2年=浦和ユース)が思い切ったドリブルで中央へ切れ込みそのままシュート。この一撃は駒大GK岡大生(3年=清水商高)の好守に阻まれたが、こぼれ球を鈴木が詰めて先制した。
 1分後に同点に追いつかれた中大だったが、積極的に動き回った鈴木の動きがスペースを作り出し、チームを活性化。その後もシュートチャンスをつくっていく。そして35分、左サイドを突いた左SB佐藤秀行(3年=塩釜FCユース)のクロスをファーサイドの鈴木が頭で合わせて勝ち越し。後半には村田の絶妙な右足ループ、そしてMF柴橋浩太(4年=桐光学園高)の強烈なドリブルシュートでゴールの予感をさせると26分、村田の右CKを柴橋が右足でゴールを破り3-1。相手の徹底したロングボールをフェースマスクをつけた新井、そしてDF山田佑介(4年=川崎F U-18)の両CBが根気強く跳ね返し、勝ち点3を得た。
 駒大は先制された直後の前半8分に1年生MF奥村情(名古屋U18)のゴールで追いついたが、岡やDF中山友規主将(4年=駒澤大学高)ら守備陣の奮闘むなしく3失点。早めの選手交代などで流れを変えようとしたが、欲しかった2点目を奪うことができなかった。

 昨年の天皇杯東京都予選で駒大に2点差を追いつかれてPK戦の末敗れている中大だったが、この日は集中力を切らさず。相手のパワープレーにも飲み込まれなかった。中大・村田主将は「チームとして体を張るところがまだ足りないと思った。でも3点取れたことはよかったし、勝ててホッとしている」。そして今季まだ連勝のないチームに「3連勝しようという目標を立てた」。まずは目標の連勝を果たし上位陣に食らいつく。

<出場メンバー>
[中央大]
▽GK
小野博信(4年=韮崎高)
▽DF
山田佑介(4年=川崎F U-18)
新井辰也(4年=都・日野台高)
佐藤秀行(3年=塩釜FCユース)
田港周平(2年=桐光学園高)
▽MF
永木亮太(3年=川崎F U-18)
柴橋浩太(4年=桐光学園高)
75分→佐藤謙介(3年=浦和ユース)
村田翔(4年=F東京U-18)
六平光成(1年=前橋育英高)
69分→櫛引祐輔(4年=青森山田高)
▽FW
林容平(2年=浦和ユース)
82分→安柄俊(1年=東京朝鮮高)
鈴木寛一(4年=浦和東高)

[駒澤大]
▽GK
岡大生(3年=清水商高)
▽DF
三澤祥馬(1年=三菱養和SCユース)
金正也(3年=神戸科学技術高)
中山友規(4年=駒澤大学高)
山崎紘吉(2年=成立学園高)
▽MF
市川祐樹(4年=前橋育英高)
75分→宮城雅史(1年=具志川高)
笠井雄太(3年=駒澤大学高)
山中淳樹(4年=総和高)
奥村情(1年=名古屋U18)
61分→那倉夢人(4年=西武台高)
▽FW
三島康平(4年=浦和東高)
佐藤佳成(4年=川崎F U-18)
61分→大園祥太(2年=鹿児島実高)


<写真>前半7分、中央大・鈴木(左から2人目)が先制ゴール
(取材・文 吉田太郎)

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