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左ひざ負傷の大久保、ガチガチのテーピングでフルメニュー

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5月31日のベルギー戦で不運な形で左ひざを負傷した大久保嘉人(ボルフスブルク)が対人プレーなど全メニューをこなし、ウズベキスタン戦出場をアピールした。
タシケント入りしてから2日目の3日は、まぶしい日差しが照りつける午後5時から約1時間半の練習。狭いスペースの中でのDFをつけたパス回しや、クロスに2,3人が飛び込むシュート練習など、岡田ジャパンの代表的なメニューをこなした後、5対5のワンタッチのミニゲームを行った。
大久保は左ひざにガッチリとテーピングを巻いてのプレー。動きそのものに問題があるようには見えないが、太腿からふくらはぎまで覆う仰々しいテーピングは、さすがに痛々しい。
「ひざのことは聞かれると恥ずかしいですね。1日1日良くなっているし、ケアはしっかりやっています。大丈夫ですよ」と、問題のないことを強調するが、軽めのメニューだけで終わった2日もガッチリとテーピングしていたことを考えると、ひざの負傷は決して軽いものではないようだ。
「いよいよだなという感じ。ウズベキスタンはアジア系ではなくヨーロッパに似たサッカーをする。前に強い。みんなデカイので、日本のいいパスサッカーを最初からやれればいいと思う」と、いつになく気合いを前面に出すのは、06年のW杯ドイツ大会に出られなかった悔しさや、ボルフスブルクで優勝の歓喜に加われなかったという思いがあるからに違いない。
高い技術とスピード、そしてストライカーの本能では日本一の大久保。6日の試合まで、必死のアピールが続く。

<写真>左ひざをテーピングで固めて練習したFW大久保嘉人

(取材・文・矢内由美子)

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