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6/4A代表練習後の選手コメント

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 6日のW杯アジア最終予選・ウズベキスタン戦に向け敵地で調整中の日本代表は4日、現地で練習を行った。疲労の蓄積が見られるMF長谷部誠(ボルフスブルク)が練習を途中で切り上げたほかは目立った負傷者もなく、決戦に向けて順調に調整が進んでいる。
以下、練習後の選手コメント

●MF遠藤保仁(G大阪)
「十分にいい調整ができている。自信を持って臨みたい。相手がどういう戦いをしてくるか分からないけど、そのときも冷静な対応ができるようにしたい。シンプルにボールを回して、足を止めずにやっていければ。ある程度、ポジションチェンジしてやっていきたい。最初の5分、10分は相手の出方を見なきゃいけないかもしれない。相手が前に来たら来たで戦いやすいし、引いてきたら最初に点を取られないようにカウンターだけ気を付けたい。向こうも負けられない状況だし、リスクマネジメントだけはしないと」
―憲剛のサポートは意識している?
「いい距離感を保って、1タッチ、2タッチでボールを回せる距離にいたいし、しっかりボールをつなぎながら隙を狙っていきたい。憲剛だけでなく、前の選手を孤立させないようにしたい」
―前回、W杯出場を決めた試合でも途中出場しているが?
「試合に出ようが、出まいが、みんなで勝ち取るのが一番の目標。ここで決めたいというのはあるし、今まで積み上げてきたものをしっかり出せばいい結果は出ると思う。いつもと変わらず臨みたい。大事な試合は間違いないし、(W杯出場を)経験していない選手もいる。そこは経験している選手が試合にいい入り方をすれば、チーム全体も徐々に慣れてくると思う」
―試合当日は雨になるかもしれないが?
「雨でも下は(ボールが)走るので、そこは問題ない。下が滑った方がやりやすい。極端な豪雨にならなければ」
―豪雨になる可能性もあるが?
「そればっかりは決められないし。ただ、前回もバンコクでスコールがあったし、そういうときはアクシデント的なことも起こる。そこは気を付けたい」
―ウズベキスタンについては?
「それぞれの選手がイメージを持ってると思う。ただ、実際にやってみないと、分からないところもある。相手が出てくるか、引いてくるか分からないし、自分たちのやることをやればいい。受けて立つのではなく、相手がどういう形で来ても思い切りやるだけ。勝って決めたい気持ちは強いし、そのためにここまで来ている。どういう展開になるか分からないけど、最後の笛が鳴るまで集中してやりたい」

●MF中村俊輔(セルティック)
「緊張感とリラックスがあるいい状態」
―股関節の状態は?
「痛みがないと言ったらウソになるけど、試合中はそんなに気にならないと思う」
―選手同士のコミュニケーションは?
「長い時間いればいるほど、コミュニケーションは取れてきていると感じている。ここにいる選手は、何かを吸収しようとしている選手ばかり。どんどんよくなっている手応えはある」
―ウズベキスタンについては?
「相手はホームとはいえ、後ろでしっかりラインをつくって、2枚のブロックをつくってくると思う。ボールを回させられているようにならないようにしたい」

●MF中村憲剛(川崎F)
「相手は4枚、4枚のブロックをつくってくるから、その間で顔を出せるようにいいポジショニングを取れることを意識したい。相手の出方を見てうまく対応したい。下がった方がいいときは下がるし、そこはうまくやりたい」
―相手の映像は見ている?
「DVDが置いてあるから。しっかりディフェンスをしてくる。みんなでゾーンの合間、合間に顔を出せば、ボールは入るし、裏をどんどん狙えるときは狙った方がいい。ベルギーよりもっと締めてくると思う。ベルギーも前半の途中から11人全員で引いてきた。あれだけされると固いし、突っかけてカウンターを受けるよりは、ボールを回して隙を見つけるイメージでいる」

●MF長谷部誠(ボルブスブルク)
―練習を途中でやめていたが?
「ちょっと疲れている感じがあったから。きのう、結構ハードにやって、足に張りもあった。ちょっとでもなんかあったら(監督に)言うように言われているから」
―あしたは大丈夫?
「全然できる。きょうもほとんどやれたし」
―帰国してキリン杯2試合に出場した影響?
「でも出場時間は長くないから。思ったより暑くないし、湿気もほとんどないから動けると思う。勝てば決まるんで、今やることはコンディション調整しかない」
―ドイツから大事な試合が続いているが、精神的な疲れは?
「精神的に追い詰められているわけじゃない。リーグのときも僕らは挑戦者だったし、代表もいい意味で、残り3試合で1勝すればいい。切羽詰まった状況じゃないし、リラックスしてできる。いい形で試合に入れるように、いい休養を取って、いい練習をしたい」

●DF田中マルクス闘莉王(浦和)
「思ったより涼しいし、試合はやりやすい。勝ちに行く。ここで決めるつもりだし、自分たちのサッカーを見せられるようにしたい」
―練習後、リバウドと話していたが?
「リバウドは子供のときからのあこがれ。テレビでしか見たことなかった。サンパイオもW杯で活躍している選手だし、僕らも輝けたらいいなと思う」
―ウズベキスタンについては?
「向こうも研究してきていると思うけど、俺らはベストを尽くすために練習している。今までやってきたことを出すことだけを考えている」
―勝つためには何が必要?
「先制点を取れれば、自分たちのサッカーはやりやすくなる」
―あと1勝でW杯出場権を獲得できるが?
「俺自身、W杯は子供のときから夢にも出てこない遠い存在だった。そんな夢の舞台に立つチャンスをつかみ取りたい」

●GK楢崎正剛(名古屋)
―4試合連続完封が懸かるが?
「それがベストだけど、1点取られたら2点取ればいい。あまり気にしていない」
―ベルギー戦で闘莉王のミスからピンチを招いたあと、声をかけていたが?
「僕らはミスしたらピンチになるし、ピンチと隣り合わせのポジション。そのあとのリアクションをどうすべきかというのはGKとして持っている。もちろん、そういうことがないように集中力と緊張感を持ってやりたい」

(取材・文 西山紘平)

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