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[コンフェデ]スペインまさかの完敗。アメリカ2-0大金星!!

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 南アフリカで開催されているコンフェデレーションズカップは24日、準決勝のスペイン(A組1位)対アメリカ(B組2位)の一戦が行われた。
 試合は2-0でスペインの連勝記録(15)、無敗記録(35)を止めたアメリカが決勝進出を果たしている。

 両チームのスタメンは以下の通り。

<スペイン>4-4-2
GKイケル・カシージャス
DF(右から)セルヒオ・ラモスジェラール・ピケカルレス・プジョルホアン・カプデビラ
MFシャビ・アロンソセスク・ファブレガスシャビ・エルナンデスアルベルト・リエラ
FWダビド・ビジャフェルナンド・トーレス

<アメリカ>4-4-2
GKティム・ハワード
DF(右から)ジョナサン・スペクターオグチ・オニェウ、カルロス・ボカネグラ、ジェイ・デメリット
MFリカルド・クラークマイケル・ブラッドリークリント・デンプシーランドン・ドノバン
FWジョジー・アルティドール、チャーリー・デービス

 立ち上がりからスペインが得意の細かいパス回しでリズムをつかんでいくが、アメリカはDFラインを高く保ち、積極的な早いプレスでスペインの思うようにさせない。ボール支配率はスペインが優勢なものの、ゲーム全体のペースはアメリカが握っているとも言える展開で時間が動いていく。

 先にチャンスをつかんだのはアメリカだった。右クロスからデービスがバイシクルシュート。さらにデンプシーのミドルなどでスペインゴールを襲う。そして27分、左サイドにまわったデンプシーのチップ気味のボールに中央でアルティドールが反応すると、マークについていたスペインDFをみごとな反転でかわしてからシュート。GKカシージャス触るも止めきれず、これが戦前の予想を覆すアメリカの先制弾となる。

 パスこそ回るもののセスク、リエラら中盤の連係が今ひとつかみ合わないスペインは、シャビ・アロンソの縦パス、比較的自由に攻撃参加できる両サイドからのクロスなどで攻撃を組み立てていく。しかしGKハワードを中心に、DFオニェウの高さとキャプテンを務めるDFボカネグラのカバーリング、そして両SBやボランチまでもがゴール前を固めるアメリカ守備陣を崩しきれない。それでも42分、シャビのアウトサイドでのパスから右サイドのビジャ、最後は中央のラモスへとボールが渡るが、DFにつぶされシュートを打てず。44分にはトーレスが瞬間的なスピードで右サイドを抜け出すと、ひとりかわしてから左足シュートを放つがGKハワードが左足でクリア。結局前半はこのままアメリカリードで折り返す。

 後半に入ると攻めるスペイン、守るアメリカの図式がより顕著となる。5人、6人で自陣を守るアメリカを攻めあぐねるスペインだったが、それでも地力に勝るスペインは後半7分にはセスクのチップキックに反応してシャビがPA内に進入。これはDFに倒されるがノーファウル。同9分にはリエラがDFをかわしてからシュートを放つが枠を捉えることはできない。同18分にはセスク→PA内のラモスと渡るが、打ったシュートはGKハワードが弾き出す。一方的に攻めるものの同点弾が奪えないスペイン。逆に時間とともに好守を見せるGKハワード、そして高さと強さを見せるDFオニェウの存在感が増していく。

 そして後半29分、スペインに悪夢の瞬間が訪れる。アメリカの途中出場MFベニー・ファイルハーバーが中央でのドリブルから右サイドを駆け上がるドノバンにパス。ドノバンの低空クロスはニアのDFピケの足に当たってコースがかわり、中央ゴール手前でラモスがこのボールを処理。しかし足下から少し離れてしまったこのボールを、デンプシーが押し込み、アメリカに追加点が生まれてしまう。2-0。

 このあと後半42分にはアメリカのブラッドリーが一発退場を宣告されるが、数的優位となってもスペインがゴールを割る場面は訪れなかった。ボール支配率はスペイン56対44、放ったシュートも29対9。しかし結局試合はこのまま2-0で終了。スペインの連勝記録15、無敗記録35はここで途絶えた。また、スペインが無得点に終わったのは08年の6月のイタリア戦以来1年ぶりのこと。
 一方のアメリカは堅守でスペインに勝利。28日に行われる決勝戦へと駒を進めた。

<写真>大金星に大喜びのアメリカ

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