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進退問題浮上の柏が気持ちで競り勝つ

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[7.12 J1第17節 京都1-2柏 西京極]

 前節新潟に0-4で完敗し、高橋真一郎監督の進退問題も取り沙汰されていた17位柏レイソルは京都に2-1で競り勝ち、2試合ぶりの勝ち点3で今季3勝目を飾った。

 後半8分、FWポポの右クロスがDF角田誠のオウンゴールを誘って先制したが、同27分、セットプレーから失点。それでも選手は下を向かず、ゴールを目指した。後半33分から立て続けに3選手を交代。MF菅沼実、FW北嶋秀朗、FW李忠成と攻撃的なカードを次々に切ると、その執念が土壇場で実った。

 後半43分、MF栗澤僚一の浮き球のスルーパスに反応したのはDF村上佑介。思い切ったオーバーラップからロングボールをトラップすると、角度のない位置から右足を振り切り、ゴールネットを揺らした。

 村上は試合後のインタビューで「失点が僕のマークだったので、どこかで取り返したかった。点が取れてよかった」と安堵の表情。この日はG大阪から加入したDFパク・ドンヒョクもベンチ入りするなどチーム内の競争も激しくなっており、「新戦力が入ってみんな刺激を受けている。(巻き返しへ)行けると思います」と力強く語っていた。

(文 西山紘平)

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