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レア様の2発でG大阪が連敗ストップ

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[7.19 J1第18節 柏0-2G大阪 柏]

 J1第18節は19日、3試合を行い、日立柏サッカー場では柏レイソルガンバ大阪が対戦した。G大阪は後半8分、FWレアンドロのPKで先制すると、同22分にもレアンドロがゴールを決め、2-0で快勝。公式戦5試合ぶりの勝利を挙げ、順位も7位に上げた。

 高橋真一郎前監督を解任した柏は井原正巳ヘッドコーチが代行監督を務めた。システムは4-4-2で、MF小林慶行が負傷欠場したため、MF鎌田次郎とMF杉山浩太がダブルボランチを組んだ。FWフランサもベンチスタートで、FW北島秀朗とFWポポの2トップでスタートした。
 最近の公式戦9試合で1勝8敗と不調で、公式戦4連敗中のG大阪はMF遠藤保仁が出場停止。システムも4-2-3-1に変更し、ダブルボランチがMF橋本英郎と明神智和。MF佐々木勇人が右サイド、FWルーカスが左サイド、MF二川孝広がトップ下に入った。
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 序盤は中盤での激しいつぶし合いとなり、互いになかなかチャンスをつくれなかった。G大阪はショートパスだけでなく、最終ラインからのロングフィードも織り交ぜながら攻撃の糸口を探ったが、そのキックの精度を欠き、リズムに乗れない。

 柏は北嶋が前線で体を張ったポストプレーを見せるが、こちらもパスミスが目立った。それでも徐々にG大阪を押し込むと、前半21分、杉山のフィードを北嶋がPA外から豪快な右足ボレー。GKの頭上を抜いた一撃は惜しくもクロスバーに当たり、先制点にはならなかった。

 前半24分にもDF大谷秀和の左クロスにMF大津祐樹が頭で合わせるチャンスがあったが、シュートはゴール右へ。攻撃ではミスの多いG大阪もゴール前では粘り強いディフェンスを見せ、ゴールを許さない。前半ロスタイム、G大阪はようやく決定機をつくり、FWレアンドロの右クロスからルーカスがコースを狙ったヘディングシュートを放ったが、GK菅野孝憲が鋭い反応でかき出した。

 0-0で折り返した後半最初のチャンスも柏がつかんだ。カウンターからDF村上佑介の右クロスに北嶋が頭で合わせるも、ゴール上に外れた。

 柏にとって痛恨のミスとなったのが後半6分のシーン。鎌田の不用意なバックパスを奪うと、レアンドロがドリブルでPA内に突進し、GK菅野に倒されてPKを獲得した。これをレアンドロが自ら決め、劣勢だったG大阪が先制に成功した。

 リードを許した柏は後半12分、北嶋と鎌田を下げ、フランサとFW李忠成を投入。MF栗澤僚一がボランチ、ポポが右サイドに移り、前線はフランサと李の組み合わせに変わった。この交代で流れを引き戻し、G大阪を押し込むが、ラストパスが合わず、得点を奪えない。

 するとG大阪は後半22分、狙い通りのカウンターから安田理の右クロスにレアンドロがヘディングで合わせ、2-0と柏を突き放した。

 追い込まれた柏は後半27分、栗澤に代えてFW菅沼実をピッチに送り込む。攻撃時には前線に5人を並べる5トップの超攻撃的布陣にしたが、逆に中盤がなくなって攻撃を組み立てられず、後方からロングボールを上げるだけの単調な攻撃になった。ガラガラの中盤を使われてカウンターからピンチも招き、井原采配は裏目に。後半44分にはDF小林祐三が異議でこの日2枚目の警告を受け、退場になるなど後味も悪く、そのまま0-2で敗れた。

<写真>この日2得点のG大阪FWレアンドロ
(取材・文 西山紘平)

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