beacon

平山弾でF東京が5年ぶり決勝進出

このエントリーをはてなブックマークに追加

[9.6 ナビスコ杯準決勝第2戦 F東京1-0清水 味スタ]

 ナビスコ杯は6日、準決勝第2戦を行い、味の素スタジアムではFC東京清水エスパルスが対戦。第1戦を2-2で引き分けた両チームの第2戦は、前半16分にFW平山相太のゴールでF東京が先制。そのまま1-0で逃げ切り、2試合合計3-2で、優勝した04年以来、5年ぶりの決勝進出を決めた。

 清水は第1戦で退場になったDF岩下敬輔が出場停止。第1戦を体調不良で欠場したDF青山直晃が復帰し、2トップの一角ではFW永井雄一郎が先発した。
 F東京は第1戦と同じメンバーが先発した。
[スタメン&布陣はコチラ!!]

 勝った方が決勝に進む第2戦。互いに積極的な立ち上がりを見せた。その中で先制点を奪ったのはF東京。前半16分、MF羽生直剛の左クロスにFW平山相太がニアサイドに走り込み、ダイビングヘッドで豪快にゴールネットに突き刺した。

 1-1ならアウェーゴールの差でF東京が上回る。これで2点以上が必要になった清水だが、焦りからかミスが目立ち、なかなかリズムに乗れない。特に永井は足元にボールが付かず、運動量も少なかった。

 F東京はカウンターからチャンスをつくり、前半25分にはゴール前で2対1の決定機を迎えたが、平山のFWカボレへの横パスはMF伊東輝悦にカットされた。

 攻撃の糸口をつかめない清水は前半42分に早くも動く。永井を下げてMF藤本淳吾を投入。第1戦で良かった藤本とヨンセンの2トップに変更した。

 1-0で折り返した後半もF東京のリズムが続いた。後半4、5分と立て続けにMF石川直宏がシュート。GK山本海人の好セーブもあって、なんとかしのいだ清水だが、第1戦に続いてアクシデントに見舞われる。

 後半8分、青山が石川と交錯した際に負傷。担架で運ばれると、そのままDF平岡康裕と交代した。

 苦しい状況に立たされた清水だが、徐々に反撃のチャンスをつくる。後半17分にはMF兵働昭弘の右クロスをヨンセンが落とし、伊東が右足ボレーで狙ったが、ここはMF米本拓司が体を張って防いだ。

 清水は後半25分、最後のカードを切る。伊東を下げてFW長沢駿を投入。長身2トップに代え、中盤をダイヤモンド型にした攻撃的布陣に変更した。F東京も後半35分に平山を下げてDF佐原秀樹を入れ、5バックの逃げ切りモードにシフトした。

 F東京は後半41分にも石川に代えてDF平松大志を投入。徹底した逃げ切り策で清水の反撃を封じた。ロングボールをことごとくはね返し、最後までゴールを守りきり、1-0で勝利。2試合合計3-2でF東京が決勝に進出した。

(取材・文 西山紘平)

▼関連リンク
DF6人送り込みF東京が決勝へ、平山「優勝したい」
[Jの新風(11)]米本拓司(F東京)
"賭け"に敗れた清水、永井先発も20戦ぶり無得点
選手コメント

TOP