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DF6人送り込みF東京が決勝へ、平山「優勝したい」

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[9.6 ナビスコ杯準決勝第2戦 F東京1-0清水 味スタ]

 FC東京が結果にこだわり、5年ぶりとなるファイナルへの切符をもぎ取った。前半16分、MF羽生直剛の左クロスからFW平山相太が豪快なダイビングヘッドで先制点。アウェーの第1戦を2-2で引き分けていたこともあり、この先制点が重要な意味を持つことになった。

 1点取られても引き分けならアウェーゴールの差で上回る。“2点”の重みを持つ先制点を最後まで生かした。1-0のまま推移した後半35分、平山を下げてDF佐原秀樹を投入。5バックの守備的布陣に変更すると、後半41分にはMF石川直宏に代えてDF平松大志もピッチに送り込んだ。

 DF登録6人を投入する現実的な戦い方も、すべては決勝に進むため。清水をシュート6本に封じ込める狙い通りの逃げ切りだった。

 F東京が決勝に進むのは、優勝した04年以来、5年ぶり。殊勲の平山は「サッカー人生で決勝に何回行けるか、分からない。決勝に立つチャンスには絶対に優勝したい」と決意を語った。

 5年前、浦和との決勝戦に先発したメンバーのうち、現在もチームに残っているのはDF茂庭照幸、MF今野泰幸、MF石川直宏の3人だけ(MF梶山陽平は途中出場)。優勝の味を知る数少ない選手のひとりである石川は「優勝した、あの瞬間から、すぐまた優勝したいと思った。僕自身、決勝で力を出し切れなかったし、今度はチームの力になりたい」と意気込んだ。

 決勝の相手は川崎F。リーグ戦での“多摩川クラシコ”は2試合とも逆転負けを喫している。自身は1ゴールずつ決めている石川は「手強い相手だけど、やられたらやり返す。クラシコはやられているので、負けたくない」と、ナビスコ杯決勝でのリベンジを誓っていた。

<写真>F東京FW平山
(取材・文 西山紘平)

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