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[天皇杯]F東京・鈴木が右MFで奮闘。石川不在を支えた

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[10.11 天皇杯2回戦 F東京4-0カマタマーレ讃岐 味スタ]
 FC東京のMF鈴木達也が日本代表MF石川が不在の右サイドで躍動した。4日の名古屋戦に続く公式戦2試合連続ゴールを決めるなど、1ゴール1アシストと奮闘。DFライン総入れ替えというピンチを救った。
 「4-0でしっかりと勝ててよかった。後半、もう少し取れるチャンスはあったかもしれないけど、、、。メンバーは代わったけど、普段練習しているメンバーだし、問題なかった。引っ張っていこうと思った? そういうのもあったし、自分としてはリーグ、ナビスコと次につながる試合をしたかったので、比較的よかったと思う」
 長髪をなびかせながら、充実の表情で振り返った。前半10分にMF梶山のゴールで先制後、同16分に豪快なシュートを叩き込んだ。左サイドでボールを受けると、ドリブルで中に切れ込んで右足を一閃。チームを勢いづかせる貴重な2点目を決めた。さらに前半35分にはCKキッカーを務め、DFブルーノ・クアドロスの頭にピタリと合わせてチーム3点目をアシストした。
 最近は筑波大時代にコンビを組んでいたFW平山相太との相性も買われ、FWでプレーすることが多かったが、この日は日本代表石川直宏が不在のため、右MFでプレーした。得点の場面以外でも、持ち味のスピードと運動量を活かし縦へ横へ、時には左サイドへも進出し、攻撃を仕掛けた。城福監督もサポーターも、心強く感じたに違いない。
 横浜FMユースで先輩だった石川と比較されることが多いが、石川は、より縦への動きが特徴。対する鈴木は横への動き、FWの回りを衛生的に動くことが得意と少し違う。比較されることに苦しんだ時期もあったが、今では振り切れている。「僕らしくプレーできればと思っている」と鈴木。今後もFWでもMFでも、右でも左でも自分のプレーを貫き、チームの勝利に貢献するつもりだ。
(取材・文 近藤安弘)

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