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ゴールに突破も、川崎F・鄭が日本苦しめる

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[2.17 08年東アジア選手権 日本1-1北朝鮮 中国・重慶]

 川崎Fの北朝鮮代表FW鄭大世(23)が先制ゴールを決めた。鄭は前半5分、元名古屋のMF安英学(29=水原三星)からパスを受けると、DF4人に囲まれながらも「思い切って自分で行こうと思っていた。トラップもうまくいった」と構わず突進。そして左足シュートをゴール左隅へとねじ込んだ。
 常々「朝鮮代表として日本代表と戦いたい」と語っていた鄭はその後も気合十分のプレー。スピードあふれる突破で対面のDFを置き去りにし、強烈なミドルシュートで日本守備陣を脅かした。力強いプレーの連続で中国の観衆をも魅了。ボールを持つたびに大歓声を受けていた鄭はこの日の日本にとって最も危険な存在だった。
 鄭は試合内容に関しても「予想以上にウチのチームがいいものを持っていることが分かった。やりながら楽しかった」と納得の笑顔。日本はFW高原直泰(28=浦和)やFW大久保嘉人(25=神戸)ら主力数人を欠いていたが「(本気の日本との対戦は)ワールドカップ(最終予選)におあずけということで」と再び笑みを見せてチームバスへと向かった。

(取材・文 吉田太郎)

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