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後半ロスタイムの劇的弾で韓国が中国破る

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[2.17 08年東アジア選手権 中国 2-3 韓国 中国・重慶]

 前回優勝の地元・中国と韓国との開幕戦は3-2で韓国が逆転勝利。2大会ぶりの優勝へ向けて好スタートを切った。
 1月27日に行われた国際親善試合シリア戦でともにゴールを決めたFW曲波(26)とFW呂征(23)を2トップに配置した中国に対し、韓国は先発11人中8人が代表5キャップ以下の経験の浅いメンバーで試合に臨んだ。試合序盤は攻撃面より両チームの厳しい守備が目立つ展開。特に韓国はMFキム・ナミル(30)ら中盤で厳しい守備網を敷き、中国はなかなかチャンスを作れない。そしてやや優勢に試合を進めた韓国は42分、左サイドを切れ込んだFWヨム・ギフン(24)のラストパスをFWパク・ジュヨン(22)が頭で押し込み先制する。
 だが、後半は立ち上がりから中国ペース。まずは2分、左CKのこぼれ球に反応したMF周海濱(26)が豪快な右足ミドルシュートをゴール右隅へ突き刺すと、16分にはMF王棟(26)の左FKからMF劉健(23)が逆転のヘディングシュートを決めた。勝ち越しゴールに興奮した中国サポーターのウェーブがスタジアムを包む。だが韓国はその直後にパクが、右足FKをゴール左隅へ決め同点。追いついた韓国はさらに攻勢を仕掛け、27分にMF趙源煕(24)の右足ミドル、31分にはMF李宗珉(24)の右足FKでゴールマウスを襲った。
 中国GKの好守などで引き分けかと思われた後半ロスタイム、韓国はDFクァク・テフィ(26)が左サイドから強烈なシュートをゴール右隅へ突き刺し決勝ゴール。劇的な一撃で前々回のチャンピオンが前回王者に勝利した。
 試合後、韓国のホ・ジョンム監督は「若い選手が経験をつめて、いい試合ができた」と納得の表情だった。

(文 吉田太郎)

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