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F東京vs京都 監督会見要旨

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[3・30 J1第3節 F東京 3-3 京都 味スタ]

 今季無敗同士の一戦は、F東京が1点リードして後半に突入。京都はDF渡邉大剛(24)とFW田原豊(25)のゴールで逆転したが、F東京はMF今野泰幸(25)の同点ゴールで3-3の引き分けへと持ち込んだ。以下、監督会見要旨


●城福浩監督
「今シーズン、中盤の選手がケガが多い。京都の中盤の守備とかカウンターを意識したボール回しをしたが、つなぐ意識が強すぎて大味な中盤になってしまった。やってきたつないでアタッキングサードに入っていくという試合ができなかった。前を向けるのに後ろへボールを回してしまっていた。もっと中盤でパスを回したかった。(今後は)ケガ人も戻ってくるのでFC東京らしいサッカーをしていきたい」
―カボレのプレーについては?
「1週間前よりは良くなっていると思うけど。彼の力を引き出せたかというとまだボールを引き出すタイミングとか、切り替えのタイミングとか、まだ満足できない」
―浅利を入れたのは?
「渡邉を警戒していた。(失点の場面は)あそこで抑え切れなかったのは僕らが恐れていたシーンだった。後ろ(のエリア)は浅利に防がせて今野を前のスペースに押し出したかった」
―3点目の失点については
「(今日は)アタッキングサードまでボールを持っていければよかったが失いすぎた。(3点目は)奪われたときに吉本だけでなく、個人として、グループとしてもっと早く準備しなければならなかった。2、3秒早く準備していれば15mくらいは走れる。でも最大の問題は大味な中盤になってしまって、失う回数が多かったからだと思う」

<京都>
●加藤久監督
「(浦和戦に続き)京都の試合にいくと6点入るという試合をまたやってしまった。FC東京の『ホームでは負けられない』という気持ちは我々にも伝わってきた。(その気持ちを)跳ね返して3-2で終われればよかったが、(試合開始直後に失点する悪い)流れをひっくり返したことを評価したい。選手の意欲はFC東京に負けていないと思う。こういう試合を続けていって、勝ち点を積み重ねていかないといけない。(昇格1年目で)手探りの部分もまだある。粘りながら少しずつ自力を上げていきたい」
―後半システムを変えた理由は?
「カボレ選手が試合を重ねるごとに彼の持つ良さが出てきていた。赤嶺とカボレの圧力で最終ラインが持ちきれなくなると思った。それで(シジクレイを下げて)最終ラインの人数を増やした。中盤は今野が上手くポジションとって起点となっていた。そこで振られることを警戒して中盤を厚くした」
―田原と渡邉のゴールは?
「2点ともすばらしいゴールだったと思う。渡邉のあの距離のミドルシュートの練習はチームでもかなりやっている。大宮戦でも左サイドで出場して決めている。渡邉は右利きなんだけれども左に置いているメリットが出た。一生懸命練習もやっているし、結果が出てよかった。
 田原に関してはコンディションがキレるようにトレーニング積み重ねているので、高さだけでなく速さを試合で出せるようになっている。今の使い方は後半、流れを変えるという使い方だが、これからは先発で使うことも考えている。ゴールに関しては彼らしい。あの体勢からだと普通の人なら枠に行かない。難しいシュートほど彼は入る選手です」
―パウリーニョと柳沢の交代理由は?
「パウリーニョに関してはケガで試合から遠ざかっていたので。厳しい試合をするにはのんびりし過ぎた。後半入れることも考えていたが、先発で使った。ただボールを持っているときは仕事をするけれども、それ以外では物足りなかったので代えた。
 柳沢に関しては相手のひざがももに入って走れる状態でなかった。それで林に代えた」

(取材・文 吉田太郎)

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