[4・2 J1第4節　千葉1-1神戸 フクアリ]
　リーグ未勝利の千葉と同無敗の神戸の一戦は、前半3分に千葉DF斎藤大輔(33)が先制点を決めたが、後半43分に途中出場の神戸DF鈴木規郎(24)が豪快な直接FK弾で引き分けに持ち込み、1-1で引き分けた。以下、試合後の監督会見要旨。

●松田浩監督(神戸)
「早い段階で先制されて、非常に難しい試合になった。失点後、相手が守備的に進めてきて、我々は焦る中でゲームをつくらなくてはならない状況になった。前半、相手の守備を崩すことがまったくできなかったが、後半の内容には満足している。最後までゴールを狙う姿勢が出ていてよかったが、なかなか点が取れず、このまま逃げ切られるかなという思いも頭によぎったが、鈴木規郎が救ってくれた」

―レアンドロがケガでいない状況で、前半はボッティをFWで起用していたが?
「2トップというより、(大久保と)縦の関係でやったもらおうというプランでスタートしたが、相手に引かれる形になり、(ボッティのプレーが)よかったのか悪かったのか判断が難しい。後半はシステムを変えて、前からプレスをかけようとやり方がはっきりして、彼もいい仕事をしてくれた。スタートの形は模索していかなければならないが、レアンドロと同じ選手はいない。ただ須藤、吉田らFW陣はいるので、どういう形が一番機能するか、これから見つけていきたい。試合が立て込むと、試すのはなかなか難しいが、練習の中で見つけていきたい」

―早いタイミングで鈴木規郎選手を投入したが?
「ほとんど守備をする機会がチームとしてなくなったということで、内山よりMFでもいい鈴木規郎を入れることでサイドからどんどん攻撃したいと思った。ほとんどうちのサイドバックがマークされない状況が続いていたので、アタッカーを入れた方がいいと判断した」

●ヨジップ・クゼ監督
「最後の時間帯で失点し、不運というか残念。選手がケガから戻ってきて、チームをつくり上げる大事な時期。まだ勝ち点2しか取れていないのは残念。早い時間帯でゴールを決めたことで、ディフェンスのオーガナイズを固めて守備から入る形になった。守れていたのは成功だが、FKを決められたのはしょうがない。今シーズン、ペナルティーエリアの外からのゴールをよく決められているのが問題で、そこを守るためにボランチを2人にしてシュートをさせないようにしたが、最後にFKで決められてしまった」

―フルゴビッチ選手の評価は?
「今日に関してはよかったと思う。日本のサッカーに慣れるのにはまだまだ時間がかかる。もっともっといいプレーヤー。ケガ人がようやくそろってきたところで、目指すべきレベルに達するように練習するしかない。3月の1ヵ月は厳しい月になると思っていた。4月になって少しずつ選手も戻ってきてチームをつくれるかなと思う。それが1つになれば、勝ち点3も確実に取れるようになると思う」

―現時点でのチームの完成度は何%か?
「正直、50%だと思う。他のチームは2、3年使ってチームをつくり上げているが、うちは新しい選手が多く、若いチームということで、まだ50%だと思う」

―次は連勝中の鹿島との試合だが?
「今日に試合に勝っていれば自信という部分でモチベーションも上がったと思うが、それはしょうがない。鹿島という質の高いディフェンスに対し、攻撃的なサッカーをしてどんどん挑戦しようと思う」

(取材・文　西山紘平)