[4・6 J1第5節　柏0-0新潟 柏]

　柏はホームで新潟と対戦し、0-0で引き分けた。再三のチャンスで決定力を欠いた柏は連勝ならず。開幕4連敗中だった新潟は5試合目にしてようやく勝ち点1を挙げた。以下、試合後の監督会見要旨。

●鈴木淳監督(新潟)
「非常に苦しいゲームでしたが、勝ち点1を取ることができた。90分間、選手は粘り強く戦ってくれた。今まで失点が多い中、ゴール前の粘りや1対1の対応などでうまくいっていなかったが、ミーティングで話もして、マークを徹底したことで失点ゼロに抑えられてよかった。ただ攻撃はいいリズムをつくれず、単調な攻撃だったが、後半はなんとかチャンスをつくることもできた。フィジカルコンディションを整えて、戦術をしっかりつくり上げて、次のガンバ戦に向かいたい」

―柏に対して警戒したところは?
「李選手がスピードがあって、背後に来る動きもある。そこを最初にケアした。またサイドにもスピードがあって攻撃的な選手がいるので、その対応もケアした」

―前節から先発を3人入れ替えたが、その狙いは?
「狙いというか、これまでの失点はコミュニケーション不足やマークの受け渡しに問題もあった。新しい守備の形を構築できればと思って、何人かメンバーを替えた」

―5試合目で勝ち点1、手応えはあるか?
「自信をなくしていた状態だったので、引き分けで少しは(自信を)取り戻したかなとは思う。守備では粘りやゴール前での体を張ったプレーができた。そこがベースにあれば、もっともっと(調子は)上がっていくと思っている」

●石崎信弘監督(柏)
「前節の京都戦を苦しい試合で勝って、今日はホームで同じように気持ちを出したゲームをしようと話していたが、前半からチャンスもつくって、いい形もあった。問題はそこで点が取れるか。得点のところでまだまだ課題がある。後半はポポ、菅沼を入れて決定的なチャンスもあったが、そこで決め切れないのは改善しないといけない。ディフェンスは古賀、南を中心に頑張ってくれた。攻撃はもう1つも2つも工夫していかないといけない」

―今日の試合で勝てなかった理由は?
「点が入らないからじゃないですか。決定的なチャンスを入れるかどうか」

―前線で2トップを組んだ李と鈴木の関係は?またポポをベンチに置いている理由は?
「ポポがなぜ先発じゃないのか、そんなことを言う必要があるんですか?いろんな組み合わせを試しながらやっている。先発は2トップというより、うちは1トップでやっているので、鈴木達也が両サイドによく飛び出して、そこで空いたスペースに李が飛び込んでと、いい形もあった。後半は鈴木達也がズルズル下がって、李のところにいい形でボールが入らなかった」

(取材・文　西山紘平)