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浦和vs鹿島 試合後監督会見要旨

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[4・13 J1第6節 浦和2-0鹿島 埼玉]

 浦和は後半から出場したFW永井雄一郎(29)の2得点で鹿島に2-0で勝ち、連勝を4に伸ばした。鹿島は今季公式戦初黒星で、リーグ戦の連勝も14で止まった。
以下、試合後の監督会見要旨

<鹿島>
●オズワルド・オリヴェイラ監督(鹿島)
―内容では鹿島が押していたと思うが、連勝が止まった原因はどこにあると思うか?
「まず、いつかは負けるということは当然あるのではないか。ただ、去年の10月以来、約5ヵ月間負けなしで来て、現代のサッカーでこれほど連勝を続けるのは非常に難しいことであり、そういう部分を評価してもらえばありがたいという気持ちでいる。連勝はストップしたが、個という部分で素晴らしい選手がそろっている浦和レッズに負けたのであり、ホームで6万人の後押しを受けた相手に、うちが主導権を握って、押し込んで、これだけの試合ができた。そこは自信と強みになるのではないか。連勝は止まったが、34試合のうちの1つを負けたということ。シーズンはスタートしたところで、これだけ連勝できたチームなのだから、もう一度連勝できるための準備をしていきたいと思う」

―レギュラーの選手がいなくなると戦力が落ちる印象があるが?
「内田選手は、中国の選手がひざ蹴りを入れてケガさせられたのであって、野沢選手に関しては昔からの古傷、私が来る前から抱えている問題であって、1、2試合休まざるを得ない状況だった。新井場選手も太もも裏のケガをずっと抱えながらで、今日それが再発したかもしれないが、それほど大きな問題にはならないと考えている。
 リーグ戦の開幕戦でセンターバック2人を欠きながら若い選手が出て、そん色のないプレーを見せて結果を出した。去年から若手が成長してきているのも確かであって、さらにその上積みもやっている。レギュラーの選手もプレッシャーを受けていると思うし、そういう競争をやっていかないといけない。浦和レッズという素晴らしいチームに、しかも相手のホームで、うちが押し込んで、ほとんど何もさせなかったのは、我々のチームが成長し、成熟しつつある証明だと思う。若手の選手がレギュラーに対してそん色があるのかと言ったら、私はそん色ないと思う。100%ではないが、彼らの練習に取り組む姿勢を見ていれば、いつか取って代わるようになると思っている」

―あれだけ攻めながら得点が入らなかったのは?
「1つのチャンスをものにするという部分で、GKが防いだこともあるし、決定的な場面でもっと落ち着いたり、FWに冷静さが足りなかったり、要素は挙げていけばいろんな要素がある。それが少しずつ影響したのではないかと思う」

―連勝が止まったときに一番注意しなければいけない点は?
「去年は苦しいスタートだったし、そこを抜け出すためにみんなで頑張ってきた。最後の9連勝の前にも少し沈む時期があったが、そこからみんなで這い上がって9連勝して、天皇杯も優勝して、今年もいいスタートを切った。土台が悪ければ、ずっと前に崩れていたと思う。土台をしっかり積み重ねてきたので、そう簡単に崩れないのではないか。レッズのスタジアム、レッズという相手に、これだけの内容の試合をしたのだから、悲観的な部分を見る必要はないし、我々は我々の道を進むだけで、しっかり方向性を持っているから、そこに向かってみんなが取り組んでいけば、あるべき形になっていくと思っている」

●ゲルト・エンゲルス監督(浦和)
「すごくいい雰囲気で、いい試合ができたと思う。入り方も集中していたが、20分ぐらいたって鹿島のサイド攻撃が激しくなり、キープできなくなった。0-0で後半に入って、後半も前半以上にいい入り方できて、点も入った。20分、25分すぎからは狙い通りのプレーできなくなったが、みんなが体を張って最後まで守ったし、最後の最後に2点目も取った。反省点はあるけど、非常にいい試合ができたと思う」

―後半、押し込まれた原因は?
「まず相手を評価しないといけない。相手が鹿島で、鹿島が1点を取りたいと思っていた。もっと前線からのプレスも激しくいかないといけなかったので、梅崎を入れてディフェンスの仕事もしてくれた。攻撃でのキープ、パス回しをもっとできたらよかったと思う」

―永井選手を先発で使っていない理由は?
「腰の問題があって、磐田戦も先発に入れなかった。永井とも話して、90分はもたないという話で、スタートからは難しかった」

―闘莉王選手をトップ下に入れた理由は?
「一番調子のいい選手を出したいというのがあって、その選手のためにポジションを作りたい。ボランチの2人(細貝、鈴木)も調子いいし、闘莉王もいい。それでああいう形になった。闘莉王はヘディングも強い。相手も岩政、大岩が強いので、鹿島のボランチとDFの間で闘莉王の強さを生かすのがちょうどいいと思った」

―坪井投入の狙いは?
「DFラインは機能していたが、もっと前からプレッシャーにいきたいと思った。ただ前も疲れていて、山田がマンツーマンで新井場についていたから山田のサイドで守備をしてもらおうと。山田は攻撃でも起点になってくれていたが、最後の最後はすごい疲れていた」

(取材・文 西山紘平)

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