[4・29 J1第9節 浦和4-2札幌 埼玉]

　浦和はホームで札幌と対戦。2度リードを許す苦しい展開ながらDF阿部勇樹(26)、MF田中マルクス闘莉王(27)のゴールで前半を2-2で折り返すと、後半にFWエジミウソン(25)が2ゴールを決め、4-2で快勝した。
以下、試合後の選手コメント

<浦和レッズ>
●FWエジミウソン
「ここ5試合ゴールを決めていなかったので、個人的にもゴールがほしかった。でもまず、チームがいい結果、勝ち点3を取れたのがよかった」
―梅崎選手、高原選手との関係は?
「だれが入ってもできる。今日の3人もすごいよかった。次の試合もまたいい準備をして、いい食事をして、休んで、相手をリスペクトしつつ、絶対に勝利したい」

●FW高原直泰
「自分たちで苦しくしない、自分たちでしっかりゲームコントロールして勝ち切る試合をしていきたい。セットプレーでは闘莉王がヘディングで競り勝つものと思ってポジションを取っている。ボールが来たときに自分がしっかり決められるように。前半はちょっとよくなかったけど、後半あれだけキープできれば、全体も押し上げられるし、パスコースも増える。簡単にはたくことで全体がサポートを繰り返してできる。後半はいいサッカーをしていた。これを前半からやっていきたい」

●FW梅崎司
―後半5分の勝ち越しゴールは壁パスでエジミウソンが決めたが?
「僕のパスよりエジミウソンのシュートをほめるべき。前半はプレッシャーがきつくてつぶされることも多かったけど、後半はFWから中盤に下がってボールに絡んでリズムを出せた。フィニッシュまでいったり、シュートにつながるパスを出せたり、悪くなかったと思う」
―リーグ戦では4試合ぶりの先発だったが?
「疲れたけど、サッカー選手なので、スタメンでいつも出たいと思っている」

●MF田中マルクス闘莉王
「負けるのはしょうがないことだけど、戦わないで負けるのが一番情けない。今日はみんな気持ちを出して戦えた」
―前半19分に梅崎のFKを頭で折り返して高原が決めたシーンがオフサイドになったが?
「オフサイドじゃないですね。オレにマークが2人いたし、後ろからいったんだから。審判にも多少ミスはあるだろうけど、あれはミスしづらいんじゃないかな(笑)。タカ(高原)が走っているのが見えたし、折り返せればと思った。きれいなゴールだった。オフサイドだったけど。GKがあまり出てこないからウメ(梅崎)に速いボールじゃなくてもいいから、オレにやわらかいボールで合わせてくれと言っていた」
―5得点で日本人得点王になったが?
「オレで大丈夫かな(笑)」
―ボランチだとゴールも決めやすい?
「ボランチはマークも厳しいし、なかなか前を向けない。上がっていっても1、2人マークがついているし。少ないチャンスをものにできる決定力を付けたい。1試合に1、2回しかチャンスはないと思っているし、それを必ずものにできるように」
―目標の2ケタゴールも近い?
「いやいや、分からないよ。これからもボランチかは分からないし。でもゲルトさんはいろんなところで使ってくれるし、ゲルトさんのためにも、その期待に応えたい」

●MF山田暢久
「先制されたが、早い時間に追いつけたから、このままいけるかなとは思った。ちょっとしたミスからの失点。そこは反省しなきゃいけないけど、勝つことが一番大事なので。終わってみればよかったと思う。後半は、勝つために最初からいかなきゃいけないという気持ちでみんなゲームに入った。前半は難しかったけど、後半は落ち着いてできた」

●DF阿部勇樹
「1失点目はあの瞬間、MFとDFの間がポッカリ空いていた。ボールを保持しているときどれだけ押し上げられるか。取られた瞬間にプレスにいければ、あるいは後ろがしっかり準備できていれば、あの失点はなかったかもしれない。2失点はもったいなかった。(得点から1分後に喫した)2失点目も、ゴールを取った後は気をつけないといけない。そこで集中できていなかった。自分たちのミス」
―前半24分にこぼれ球をミドルシュートで決めたが?
「ラッキー。ヒットしていない。(GKが手ではじいて入ったのは)変なスピンがかかっていたからかな。ラッキーでした」
―前半終了の際に右足をひきずっていたが?
「鎖骨を打って、足首もひねった。でもトレーナーにテープを巻いてもらって、とりあえずやってみてという気持ちだった。痛みに慣れてしまえばなんとかいける。エジミウソンがいい時間にすばらしいゴールを決めてくれて、気持ちも痛みも楽になった」

<コンサドーレ札幌>
●MF砂川誠
「こういう苦しい試合をものにしていかないといけない。いい試合より、勝ち点を1つでも積み上げていきたい」

●DF柴田慎吾
「何点取られても負けは負け。切り替えて、次の試合に向けてしっかり準備したい。(CKから闘莉王に決められた)2失点目は個の力。ミツ(吉弘)がついていたのにやられた。声は通りづらかったけど、みんな大声でコミュニケーションを取っていた。大観衆の中でやれたのは貴重な経験」
―前半25分にFKからヘディングでゴールを決めたが?
「瞬間の駆け引きで、一瞬闘莉王がボールウォッチャーになるときがある。そこでうまくフリーになれた」

(取材・文　西山紘平)