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千葉vs大分 試合後の監督会見要旨&千葉・ミラー監督コメント

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[5.17 J1第13節 千葉1-0大分 フクアリ]

 ジェフユナイテッド千葉はホームで大分トリニータと対戦し、前半27分のMF谷澤達也の先制点を最後まで守り切り、今季初の2連勝を飾った。
以下、試合後の監督会見要旨と千葉・ミラー監督の囲み取材でのコメント

<千葉>
●澤入重雄ヘッドコーチ
「ミラー監督が来てから1週間、いろんな取り組みをしてきたが、この2試合はラッキーだった面もあるし、選手がよく頑張ってくれたところもある。私の感想は、前半は組織的でいいゲームができたが、後半はラッキーなゲームになったと思う」

―最多失点のチームが2試合連続の無失点だが?
「1人では守れないし、全員がどういう風に守ろうかというのを1週間足らずですが、やってきた。選手がそれを理解し、実行してくれた成果だと思う」

―後半ラッキーだったというのは?
「今のボールはすごく飛ぶし、GK泣かせのボール。そういう意味で相手に何度かミドルシュートを打つチャンスがあったが、入らなかった。決定機になりそうな場面、サイドからのピンチもあったが、失点につながらなかったという部分でラッキーだった」

―前節から変えた部分は?
「ベースは変わらないが、相手のシステム、戦い方を踏まえて対策をした」

―ハーフタイムにミラー監督からはどんな指示があったのか?
「具体的なことは言えないが、どうしたらいいか具体的にボードを使って説明していた」

●アレックス・ミラー監督
―今日の試合は監督がゲームプランを立てたのか?
「今日もベンチには入れなかった。それ以上のことは申し上げられない」

―前節からシステムを変えたように見えたが?
「戦術の部分は詳しく話せないが、2人のウィングを置いたわけではない。選手はこの1週間ハードワークしてくれた。組織的だったし、一人一人が役割を果たしてくれた。攻撃も守備もポジショニングがよかったと思う。前半は相手にとって脅威になっていたし、チャンスもつくった。相手のGKは若いが、非常に優秀なGKだったと思う。
 後半は大分が戦術を変えてきて、難しくなった。ウィングタイプの選手をワイドに置いてきて、DFとMFの間のスペースを狙ってきた。後半はもっとできることがあったと思う。そこが課題。
 一番重要なのは組織。この2試合はすばらしい組織を保っていたと思う。相手は3バックで対応してきたが、そこに問題を生じさせることができた。長所を生かしながら自信を持ってやっていくことが大事。選手は自信、情熱を持ってやってくれた。そのおかげで試合が終わったとき、勝ち点3を取れたと思う」

―斎藤大輔のプレーについては?
「非常によかった。ボールがないときのポジショニングを気をつけるように要求していたが、よくやってくれたと思う」

―監督就任後2連勝だが?
「とてもうれしく思う。私はチームを勝たせるために日本に来た。みんなが歓迎の雰囲気をつくってくれたし、ハードワークもしてくれた」

―ベンチにいればもっと指示を出せたか?
「それはできたと思う。残念だが、試合前もハーフタイムも選手と話す機会はあった。ベンチに座れるときまで待つだけ。別に私は出場停止を受けているわけではない(笑)。選手は非常によくやってくれた。選手をほめたいと思う。周りの人もサポートしてくれているし、それが今日の勝利につながったと思う」

<大分>
●シャムスカ監督
「ゲーム前から相手の守備のコンパクトさに注意してきた。前半はボールの動き、人の動きにダイナミクスさが足りなかった。相手はスコアが動く前の段階から守備の意識が強く、1トップ以外は全員ボールの後ろに陣形を敷いてきた。後半に入ってからは攻撃にダイナミクスさを取り戻せた。攻撃のボリュームを見る限り、もっといい結果につながってもよかったと思う」

―具体的に後半はどこがよくなったのか?
「金崎、松橋の2人の動きにダイナミクスさが出た。人もボールもダイナミクスさが出たし、パスの精度も上がった。相手は1点リードして、FW1人を残して9人で守ってカウンターで攻めてきたが、我々もしっかり守っていた。千葉が悪くなったわけではなく、1点のリードをよく守ったと思う」

―これで中断に入るが、後半戦に向けては?
「前半戦はいろんなことがあった。ケガ人の続出だったり。しかし全員の力で乗り切って、全体的にはうまく乗り越えられたと思う」

(取材・文 西山紘平)

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