[5.18 J1第13節 東京V4-1清水 味スタ]

　東京ヴェルディはFWフッキの2ゴールなどで清水エスパルスに4-1と圧勝し、2試合ぶりの勝利を飾った。
以下、試合後の選手コメント

<東京V>
●FWフッキ
「すごくうれしい。活躍できたのも勝てたのも。今日は社長の誕生日だったので、(勝利を)プレゼントできてよかった」
―自身2点目はレアンドロとのパス交換から生まれたが?
「レアンドロは頭のいい選手。一緒にやっていて楽しい」
―今日も積極的にシュートを打っていたが?
「打たないとゴールは生まれない。どんどん打っていかないと」
―髪の毛が丸刈りになったが?
「いつもイメチェンして、どんどんチャレンジしていこうかなと(笑)」
―0-2で敗れた大分戦からの修正点は?
「大分戦は連戦で疲れもあったし、頭が熱くなりすぎて、プレーに集中できなかった。今日は冷静にプレーできた」
―ブラジル人3選手がフィットしてきたように見えたが?
「2人ともいい選手だし、やっていて楽しい。でもサッカーは3人ではなく、11人でやるもの。みんながサポートしてくれるからいい結果が出た」
―順位も11位に上がったが?
「このチームに来たときから強いチームだと知っていた。もっと上の順位にいけると思う」
―レアンドロ選手のお姉さんが亡くなったということだが?
「すごく悲しい出来事。本当の痛みは本人にしか分からないと思う。でも彼は強い人間だから、試合でいいプレーをしていた。選手、スタッフ一体となって戦った試合」

●DF土屋征夫
「最後は無失点で終わりたかった。最後の20分の戦い方を話し合いたい。3-0でも4-0でも同じサッカーができないと、1-0、2-0のときにボロが出る」
―フッキのプレーは?
「あいつの力はJ1でも通用する。1人でやろうとするとつぶされるけど、今日見ても分かるように、前を向いて勝負したらほとんど止められない。いろいろ考えながらやってくれている。まだ若いから(笑)。勉強している。みんなで話し合って、納得したから、今日のゲームになった。コミュニケーションは大事」

●DF服部年宏
「結果的にはナイスだけど、内容はバラバラだったところもある。フッキはシンプルにやるところはやってくれた。これを続けてくれれば、もっと良くなるし、相手も嫌がると思う。もっともっとシンプルにやって、ゴール前に入っていってくれれば。今日はゴール前でヘディングシュートを打つ場面もあったけど、今まではほとんどなかった。
　後ろの選手としては前の3人のうちの1人でもボールを追ってくれれば楽になる。カウンターになったとき効くのが本人たちも分かっているから(前線に)残ってしまう。そこを1人でも守備に戻ってくれれば」
―1人はディフェンスに戻ってきていたときもあったが?
「気が向いたときにね。あれをチームのために長い時間やってくれれば。日本人で守って、ブラジル人が攻める。J2みたいなサッカー。正直、やっている選手もおもしろくないけど、勝ったから。負けてたら問題。残り30分は守備の練習みたいだった。(相手の攻撃陣と)同数か、1人少ないか。きつかった。1人でも戻ってくれれば。でも改善できるし、勉強していくチームだから」

<清水>
●GK西部洋平
「1失点目は僕と(高木)和道とのちょっとした連係(の問題)。あれで(悪い)流れをつくってしまった。2失点目のときは、僕も副審を見てしまった。それで(シュートへの反応が)遅れて、股を抜かれた。(主審の笛が鳴るまで)止まっちゃいけないという反省です」
―東京Vのブラジル人3人については?
「ボールを持たせたらドリブルはすごかった。もっとタイトに厳しくできればよかった。全体を通して見たら大崩れしたわけじゃない。修正できる失点だった。問題は気持ちの部分。うまく切り替えられるようにならないと成長しない。個人個人が強くならないと」

●DF青山直晃
「流れを持ってこれず、ずるずるいってしまった。2失点目は(右サイドでボールを持っていたときの)自分のプレーが中途半端で、(フッキに)ボールを触られて奪われた。自分がしっかりやっていれば問題なかった」
―最後に1点を返したが?(公式記録はオウンゴールに訂正された)
「4点入れられて難しかったけど、1点取れてよかった。僕のシュートは枠にいってませんでしたけど(苦笑)」
―U-23日本代表のフランス遠征に向けては?
「切り替えてやるしかない」
―前半戦を振り返って?
「失点がアウェーで多い。チームがバラバラな状態のゲームも何試合かあった。もっと話し合って、言い合っていかないと」

●MF兵働昭弘
「同じ過ちを繰り返しちゃいけない。これを最後にするんだ、という強い気持ちを持ってやっていかないと。切り替えて、次はリーグじゃないけど、ナビスコ杯の予選を突破できるようにやっていきたい。どこか他人のせいにしているところがある。チームメートだし、1人がミスしてもみんなでカバーし合わないと。当たり前のことだけど、そこを確認したい。思っていることを選手同士でぶつけるのが大事」

(取材・文　西山紘平)