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[高校総体]翔洋・鎌田が今大会初のハット!(丸岡vs東海大翔洋)

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[7.29 平成20年度全国高校総体サッカー競技1回戦 丸岡 1-3 東海大翔洋 埼玉スタジアム第2]

 タイガー軍団の背番号9が名門に17年ぶりの勝利をもたらした。静岡県代表の東海大翔洋MF鎌田椋(3年)は7年連続出場の丸岡(福井)戦で右MFとして先発。賤機徳彦監督が「大会前に調子を落としていた」と話していたMFが、今大会1番乗りとなるハットトリックを達成し勝利に大きく貢献した。まずは前半9分だ。MF高濱翔吾(3年)の右CKに中央で合わせ先制ゴール。さらに14分にはカウンターからFW鈴木晃生(3年)の絶妙なラストパスをゴールへ押し込み2点目を決めた。そして仕上げは1点差に詰められた後の後半12分だ。FW広瀬勇人(2年)の左クロスをファーサイドで受けると右足で豪快にゴールへ蹴り込んだ。
 東海大翔洋は東海大一高時代の86年度に全国高校選手権を制し、91年度の全国高校総体では決勝へ進出している。日本代表MF鈴木啓太(浦和)らプロで活躍するOBも輩出している名門だ。だが、91年の全国総体以降全国大会への出場はなし。99年の校名変更後は初の全国大会だった。
 そこで鎌田が高校入学以来、自身公式戦初となるハットトリックを達成。高い個人技で再三右サイドからチャンスメイクをしていたが、この大一番で抜群の得点感覚も披露した。「こんな試合でハットトリックできると思っていなかった」と自身もびっくりの大暴れ。全国大会初戦で見せつけた得点力を今後も発揮し、勝利を目指す。「静岡の代表として来ているからには優勝して帰りたい」と豪語する鎌田が鮮やかに名門復活ののろしを上げた。

(取材・文 吉田太郎)

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