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[高校総体]07年全国王者・流経大柏が1-0で発進(流経大柏vs立正大淞南)

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[7.30 平成20年度全国高校総体サッカー競技2回戦 流経大柏 1-0 立正大淞南 埼玉スタジアム第3]

 30日、高校総体2回戦が行われ、07年度全日本選手権&全日本ユース選手権2冠の流通経済大柏(千葉1)は立正大淞南(島根)と対戦した。この試合が初陣となった第1シードの流経大柏は1-0の辛勝ながらも、31日の3回戦へ順当に駒を進めた。

 両チームとも4-4-2のダブルボランチの布陣で臨み、序盤から球際へのプレシャー、切り替えの早い見応えのある試合となった。立ち上がりこそ淞南の厳しいプレッシャーを受けリズムを掴めなかった流経大柏だが、次第にボールを支配し攻撃で圧倒するようになった。最初のシュートは5分。スローインを受けたFW久場光(3年)が左サイドからゴール前のスペースにパスを入れると、勢いよく走りこんだFW田口泰士(3年)が思い切りの良いシュート。ポスト右上をすり抜けた。その後も流経大柏は、中盤の連動した守備で相手ボールを奪うと、シンプルなパスでDF福田光(3年)やMF河本明人(3年)に回し、両サイドからクロスを入れチャンスを作る。15分には、ゴール前でDF馬場勝寛(3年)、MF河本、FW田口とパスを繋ぎ田口がフィニッシュするもボールは枠上へ。流経大柏は決定機になるとゴール前に人が溢れ、淞南は堪らず守備に追われる。一方、淞南はそのこぼれ球や相手のパスミスに反応してボールを奪い、DFラインの裏に走りこむFW松田陸(2年)、FW小坪巧(3年)にパスを繋げる展開が続いた。
 前半終了間際、ゲームを支配しながらも点が取れなかった流経大柏にチャンスがきた。PA内にドリブルで進入したFW久場が倒されPKを得る。それをキャプテンの田口がきっちり決め先制点をとった。一方、直後の33分、淞南にも決定機がきた。PA前正面でFKを得て、FW松田が直接狙う。しかし、惜しくもボールはゴールポストに当たりDFにクリアされ、流経大柏リード1-0で前半を終えた。
 後半に入っても、流経大柏の攻めは止まず終始淞南陣内でゲームを進めた。淞南はMF川添賢太(3年)を投入し、MF渡辺雄斗(2年)と共にサイドを崩す攻撃でチャンスを作るものの、流経大柏DF斎藤孝裕(3年)を中心とする守備陣の前にフィニッシュに至らなかった。試合はこのまま互いに点が入らず1-0で試合終了。
 シュート数にして流経大柏が13本、淞南は3本。70分間圧倒的に攻めながらも流れの中で得点を取れない流経大柏が、課題を残しつつも3回戦へと駒を進めた。

(取材・文 山口雄人)

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