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[高校総体]流経大柏、地力見せつけベスト8進出(流経大柏vs桐光学園)

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[7.31 平成20年度全国高校総体サッカー競技3回戦 流経大柏 4-1 桐光学園 埼玉スタジアム第2]

 31日、高校総体3回戦が行われ、07年全国高校選手権&全日本ユース選手権2冠の流通経済大柏(千葉1)と桐光学園(神奈川)が対戦した。優勝候補の一角・流経大柏は、U-19日本代表・FW瀬沼優司(3年)を封じ、2回戦の辛勝を吹き飛ばす4-1の大勝。ベスト8進出を決めた。

 注目の1戦は、前半から攻守が激しく入れ替わる見応えのある試合となった。桐光は今大会3得点と好調のFW瀬沼とゲームキャプテンのFW寺内渉(3年)を頂点にした4-4-2の布陣。対する流経大柏は、2回戦でFWを務めたMF田口泰士(3年)を中盤に下げ、4-1-3-2の布陣で臨んだ。
 序盤から共にハイプレッシャーをかけ合う展開が続いた7分、試合が動いた。流経大柏のMF吉村康平(3年)がゴール前に大きく配球すると、相手DFに競り勝ったMF河本明人(3年)が体制を崩しながらゴール右隅へ押し込み、先制点を決めた。その後、ペースを掴んだ流経大柏はMF田口を基点にMF河本やFW久場光(3年)へ配球。サイド攻撃を仕掛け桐光ゴールを攻め立て、次第にゲームを優位に進めるようになる。一方桐光は、中盤やサイド攻撃から得点力のあるFW瀬沼と裏への抜け出しが早いFW寺内にボールを送りチャンスを狙うが、小川晃平(3年)を中心とした流経大柏DF陣の前にゴールをこじ開けることができない。一進一退の時間が続き、流経大柏の1点リードのまま前半を終えた。
 後半に入っても流経大柏ペースで試合が進んだが、13分に桐光がセットプレーからのワンチャンスをものにした。FW寺内が蹴った左CKからのゴール前の混戦で、跳ね返りの球をDF岸本準(3年)が押し込み、試合を振り出しに戻した。
 しかし、このゴールを機に流経大柏の地力が爆発。19分、DF福田光(3年)からのCKをMF田口がヘッドで叩き込んで最逆転に成功。22分にカウンターから右サイドのMF吉村康平(3年)が出したパスをMF河本がダイレクトで押し込む。終了間際の33分には、DF中森雄太(3年)が前線スペースに放り込み、勢い良く抜け出しGKのクリアミスを誘ったFW久場が落ち着いてゴールを決め4-1とし、桐光の息の根を止めた。
 終わってみればシュート数は、流経大柏8本、桐光7本。堅い守備で桐光のシュートを封じ、チャンスを確実にものにした流経大柏が本来の強さを見せ付ける結果となった。試合後、流経大柏の本田裕一郎監督は「今日は上々の出来。昨日と違ってコンパクトなサッカーができた。今年の総体、もちろん優勝を狙っていく」と試合内容に自信を伺わせた。8月1日、流経大柏はベスト4をかけて大分鶴崎(大分)と対戦する。

(取材・文 山口雄人)

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