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[選手権]常連校・滝川二がPK戦で辛勝(市立浦和vs滝川二)

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[1.2 第87回全国高校サッカー選手権大会2回戦 市立浦和(埼玉)0-0(PK4-5)滝川二(兵庫) 埼玉]

 埼玉スタジアム2002の第1試合では2回戦から登場のさいたま市立浦和(埼玉)と滝川二(兵庫)が対戦した。
 市浦和は過去4度の全国Vを誇る伝統校で、12年ぶり13度目の出場。2年前の高円宮杯Vの名門・滝川二は、2年ぶり15度目の出場となる。
 試合はスコアレスドローに終わり、PK戦を5-4で制した滝川二が勝利した。滝川二は3回戦で近畿大学附属和歌山(和歌山)と対戦する。

 内容では市浦和が勝るも、滝川二が結果を残す。そんな印象を与えたゲームだったと言えるだろう。

 3トップの市浦和は、1ボランチのMF徳島翔主将(3年)が起点となり、両ウイングにパスを散らしてワイドな攻撃を展開。また、徳島は自らドリブルで攻撃参加し、3本のシュートを放つなど滝川二の脅威となる。だがゴールは遠かった。

「ウイングにパスが入ってもサポートが遅かった。トップ下の選手がFWを追い越す動きができなった」
 市浦和・池田一義監督(42)がそう反省したように、試合の主導権を握り続けるも相手を崩しきれない。

 対する滝川二の栫裕保監督(48)は、「押されていたけど、決定的な場面は作られなかったので、失点しないと思っていた」と、早くからPK戦のことを考えていたという。

 そしてロスタイムに入り、滝川二は、「PK戦に備えて」(栫監督)GK宮本豊太(3年)を投入。指揮官の予想通りPK戦に突入すると、「PKは絶対の自信がある」というGK宮本が市浦和の4人目のキッカーのシュートを、左に飛んでセーブ。滝川二は5人のキッカーがすべて決め、辛うじてベスト16への進出を決めた。

(取材・文 小林智明)

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