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U-16日本代表候補に飛び級招集、すでにプリンスリーグに出場する中学3年生の“中島翔哉2世”

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FW仲山獅恩

[9.11 メニコンカップ2022 EAST2-2(PK6-7)WEST パロマ瑞穂ラグビー場]

 世代トップの選手が集まった中でも、創造性豊かなプレースタイルは目立っていた。FW仲山獅恩(3年=東京V)は東京ヴェルディではすでにユースでプレー。前日に行われたプリンスリーグにも62分間出場していた。

 そのこともあってこの日は前半のみの出場となったが、前半アディショナルタイムにMF海邊真太朗(3年=横浜FM)のサイドチェンジのボールを胸で収めると、右サイドからニアサイドに豪快に蹴り込み、チームEASTの一員としてしっかりと結果を残した。


 しかし悔しい思いの方が強いという。前半27分のセンターライン付近から狙った超ロングシュートが右ポストを直撃。GKの手前でワンバウンドさせる絶妙なシュートだったが、「ちょっとズレました」と唇を噛む。「決まっていれば勝てた試合だった。敗因は自分の決めきれない力だったのかなと思います」。

 仲山は7月に行われたU-16日本代表候補合宿に招集された。中学3年生の飛び級は、FC LAVIDAのMF山口豪太と2人だけだった。

 持ち味は何と言っても創造性あふれる攻撃力。チームでは「トップ下あたりで自由に動いていいと言われている」と高校年代を相手にプレーする環境にあっても、周囲から絶大な信頼を得ている。また自身でも今年はより守備に意識を置くようになったというが、その中でも得点力に磨きがかかっているところに成長を感じているという。

 目標とする選手にアカデミーの大先輩で、外見からも似た雰囲気を持つMF中島翔哉(アンタルヤスポル)を挙げる。「タイプは違うかもしれないけど、中島選手みたいに遊び心を持って楽しくサッカーをして、その中でしっかりと結果を求められる選手になれれば一番いいのかなと思います」。早期のトップチームデビューも視野に入れる中学3年生の可能性は無限に広がっている。


(取材・文 児玉幸洋)
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