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ダヴィが2戦連続の2発!!大分が執念の追いつきみせるも、終了間際の劇弾で甲府が逃げ切る

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[9.2 J2第32節 大分1-2甲府 大銀ド]

 J2の第32節が2日に各地で行われた。首位ヴァンフォーレ甲府は敵地で勝ち点6差の3位大分トリニータと対戦し、2-1で勝利した。前半28分にJ2得点ランキングで首位に立つFWダヴィの今季23点目で先制するも、終了間際の44分にMF三平和司にシュートを許し、同点に追いつかれた。それでもロスタイム4分にダヴィが勝ち越しゴール。首位チームの意地をみせ、勝ち点3をもぎ取った。甲府は前節・横浜FC戦(2-1)に続いての連勝で14戦負けなし(10勝4分)。単独首位の座を守った。

 序盤から甲府が押し込む。ダヴィが個人技で持ち込んではチャンスをつくった。すると前半28分、甲府が先制に成功した。MF山本英臣の浮き球パスに反応したFWフェルナンジーニョが右サイドを駆け上がる。MF宮沢正史を突き放し、ゴールライン際からマイナスのクロスを入れた。ゴール前に詰めていたダヴィが右足シュート。前節・横浜FC戦(2-0)で2得点を決めていたダヴィの連弾で甲府がリードを奪った。

 追いつきたい大分はFW森島康仁やFW西弘則が果敢に仕掛ける。すると前半38分、敵陣でボールを奪ったFW為田大貴がドリブルで駆け上がり、西へパス。次に受けた森島が右サイドから中央へ流れ、左サイドへ展開。MF石神直哉が西とのワンツーでPA左へ抜け出し、クロスを入れる。ゴール前で森島がつぶれ、こぼれたボールを西がシュート。しかし枠を外れた。ゴールは奪えず。甲府リードの1-0で前半を折り返した。

 後半に入り、必死に攻める大分だったが1点が遠い。後半16分にはカウンターからチャンスを演出。右サイドへ抜け出した森島がクロスを入れる。ニアサイドへ飛び込んできた西のヘディングシュートはGK荻晃太の好セーブに阻まれた。同27分には最初の交代カードを切り、宮沢に代わって、MFチェ・ジョンハンをピッチへ送る。同35分には左CKのこぼれから、為田がミドルシュートを放つも、クロスバー上へ外れていった。

 後半36分には2選手を同時に交代。森島と西に代わり、FW高松大樹とFW林丈統のフレッシュな選手を前線へ送り出した。すると後半44分に劇的なゴールが生まれた。DF安川有が左サイドから前線へロングボールを送る。これを前線のチェ・ジョンハンが頭で落とすと、三平がこれに反応。PA内右、右足でボールを浮かしてDF盛田剛平をかわすと、GK荻を正面に自らヘディングで押し込んだ。三平の執念の一撃で大分が1-1に追いついた。

 このゴールで大分が息を吹き返したに思われたが、意地を見せたのは首位・甲府だった。終了間際のロスタイム4分、途中出場のMF松橋優の縦パスにPA右へフェルナンジーニョが抜け出す。右足シュートはGK清水圭介の右手に弾かれるも、こぼれに詰めたダヴィが右足でシュートを決めた。ダヴィの2点目となる今季通算24点目が決まり、これが決勝点。甲府が2-1で逃げ切り、勝利を飾った。

 試合後、勝ち点3を手にした甲府の城福浩監督は「前半は我々のゲームだったと思うが後半は大分さんが気持ちを込めて圧倒してきた」と試合を振り返った。勝利にも笑顔は見せず。「今回の試合の反省と課題を踏まえて、次の試合に向かいたい」と淡々と話した。

 また、2戦連続2得点のダヴィは「昇格プラス優勝に値するチームになっていかないといけないので」とキッパリ。「改めて勝ち続けていきたい。次も勝って、目標を達成できるように頑張りたい」と意気込んだ。

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